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前回のブログでアクアレイヤーの売り上げが伸びないことを書いたが、イゼナの大黒柱であるアクアレイヤーについて改めて書いてみたい。橋
現在、アクアレイヤーが使われる場合は、殆どがオール電化住宅である。
当然だが、オール電化住宅で蓄熱式のアクアレイヤー床暖房(ヒートポンプ熱源の場合)を使うとランニングコストはダントツに安いし、CO2の排出量もこれもダントツに少なくなる。
アクアレイヤーには、オール電化に使える電気式床暖房は現在二種類ある。
一つは発熱ヒーターを用いる物、もう一つは電気ヒートポンプを熱源にする物である。
アクアレイヤーはその特性上、どちらの熱源も用いることが出来る。しかし、同じ熱量を出すのにはヒートポンプの方が3倍ぐらい効率が良い(これからの時代は熱源としてヒートポンプが主流に成るだろう)。ビニール
アクアレイヤーというのは水の大きな蓄熱性能を利用している床暖房である。水は自然界で最も蓄熱性のが大きい物質である。
その為、夜の11時から朝の7時までの最も電気料金が安い時間帯の電気を使って蓄熱することが出来る。
電気代が安いオール電化にして、さらに得する床暖房は、このように大きな蓄熱量を持っていなければ成らない。
言い換えると、一番安い時間帯で通電し、蓄熱した熱で残りの16時間の暖房もまかなうことができなければオール電化用床暖房とは言えない。
アクアレイヤー床暖房はオール電化住宅の月々の電気代を更に安くすることが出来る蓄熱式床暖である。
と同時に、世界で唯一のお尻の下だけが熱くなるこもり熱の排除機能を持っている床暖房でもある。また床衝撃音を減衰し、静かな床にする特性、非常時の備蓄水としての機能、長さを自由に決めることが出来るフレキシブル性、昼間の太陽熱も取り込む設計が出来るなど数々の優れた特徴を持っている床暖房である。
一般の単なるシートヒーター式床暖房やパネルタイプの床暖房は蓄熱性が殆ど無いため、安い深夜時間帯で熱をため込むという最も重要な性能を持っていない。
オール電化だからと言って深夜時間帯に熱をため込むことが出来ない電気式床暖房を選択することは全く不親切なことであると同時に、環境への配慮を全く欠いた選択と言うことになる。
オール電化住宅で選ぶ床暖房の種類をまとめてみると以下のようになる。
・オール電化住宅最適床暖房ーーーーーーー水蓄熱式イゼナアクアレイヤー床暖房
・その他の蓄熱式床暖房ーーーーーーーーーコンクリート蓄熱式床暖房
                   潜熱蓄熱式床暖房
・オール電化住宅に不適切な床暖房ーーーーシートヒーター式電気床暖房
                   パネル式電気床暖房
                   パネル式温水ヒートポンプ床暖房
                                など枕木葉

アクアレイヤーの最大の特徴は前記したように、水の大きな熱容量を利用しているところである。
床暖房であるからそれらは当然床構造内に納めてある。
つまり、床材の下は大きな蓄熱庫ということになり、何ら余分なスペースを取らないばかりか、その溜め込んだ熱を直接取り出し床暖房として利用することが出来る。
そのような優れた性能があるため、ソーラーハウスには絶対欠かせない太陽熱を溜め込む蓄熱庫として利用することも出来る。
これからの時代はオール電化と太陽熱の組み合わせが主流になるだろう(何故オール電化かというと、太陽光から電気を作り出す太陽電池が住宅の屋根に取り付けることは常識になるからである)。
今までは、太陽熱の蓄熱庫は外置きのタンクか、床のコンクリートに直接日射を当ててるしかしか無かった。
アクアレイヤーはそれらと違う第三の方法の提案である。田んぼ
そういう使い方が出来るアクアレイヤーは、既存の住宅をソーラーハウス化リフォームをすることを可能にした。
現在、新築においては以前に比べればかなりの省エネ化が図られている。
その代表的な物は断熱化である。壁、床、屋根への断熱材の施工とペガラスの標準化であり、気密化である。
これらによりエネルギーの消費量、つまりCO2の削減する新しい住宅ができ始めている。
このように新築は性能がアップしつつあるのだが、既に建っている大部分の家は今まで通りの性能に据え置かれたままである。
温熱環境の快適さの向上と消費エネルギーの削減、つまりCO2の削減はこれからの社会の緊急事項である。
既築住宅のソーラーハウス化リフォームは急務である。
ソーラーハウスの条件は、集熱と蓄熱である。勿論、それらの機能を付加する前に断熱化をせねばならない。
断熱化無くしてはソーラーハウス化どころか、それ以前の省エネ対策すらも出来ないことになる。
つまり、ソーラーハウスの条件は、1)気密化を含んだ高断熱、2)太陽熱集熱システムの設置、3)太陽熱蓄熱槽の設置、ということに成る。
勿論、ソーラーハウス化にどの条件も欠かせないが、リフォームにおいて、どんな蓄熱庫を、何処にどう設置するかは大きな問題である。
それらの問題をクリアー出来る蓄熱システムはアクアレイヤーが最も適切であると考えている。
このようにアクアレイヤー蓄熱式床暖房が最も真価を発揮するのは、これから始まるソーラーハウス用蓄熱庫としてである。鵜
ソーラーハウス化とは太陽熱を用いて暖房、給湯、調理ができる住まいにすることであり、太陽電池で発電した電気を社会と自宅に供給する住まいのことである。
勿論、自然エネルギーである風や水力で発電することも含まれる。つまり今までのようなお金で買うエネルギーから自前するエネルギーへの転換することである。
化石エネルギーに依存しない社会に作り直すことである。
ソーラーハウス化の中でアクアレイヤーが担当するのは、室内の温熱環境に関わる部分だけである。
ソーラー給湯とソーラー調理にはアクアレイヤーの出番はないが、ソーラーハウス化にとって、その重要度が増すことはあっても減ることはないであろう。

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「人体 失敗の進化史」とは何だろう。私にとって不思議な書籍名だった。そして先ず序文内容の新鮮さに興味を持った。
その全文を書いてみる。2台の花”「私たちヒトは、地球の生き物として、一体何をしでかした存在なのか」二足歩行という、ある意味とんでもない移動様式生み出した私たちヒトは、その為に身体全体にわたって、「設計図」をたくさん描き変えなくてはならなかった。そうして得た最大の”目玉”は、巨大で飛び切り優秀な脳だったといえるだろう。ホモ・サピエンスの短い歴史に残されたのは、何度も消しゴムと修正液で描き換えられた、ぼろぼろになった設計図のやまだ。その描き換えられた設計図の未来にはどういう運命が待っているんだろうか。引き続き、描き換えに描き換えを続けながら、私たちは進化を続けていくのだろうか。”と始まっている。
本文にはいると、いきなりタヌキの解剖について詳細に書いてある。
死んだ動物の解剖から生物の進化について非常に多くのことが得られる事など想像もしていなかった。そのため動物園で死んで行く珍しい動物たちが如何に大切なのか、かれらを解剖することが、人類の進化を知る上でいかに大切か、などということは全く知らなかった。
まさに目から鱗である。
あくびまた、動物園という表の役割の裏にこんな研究の宝庫が隠れていようとは知るよしもなかった。
物事の見える部分しか見ないと、その裏に隠れている更に重要なことを見逃してしまうことの典型的な例であり、こんな身近なところに知らないことが多すぎると感じた。
こういう事に遭遇すると、何のための64歳なのか分からなくなってしまう。
年を取るということは、自分の知らないことが如何に多いかを知ることなのかもしれない
ナメクジウオから始まった人類までの進化の過程が「設計変更」という視点で語られているのは、かつて多少物の設計に携わってきた私にとって興味深いものであった。
第四章、行き詰まった失敗作、の中で「つまりヒトのトラブル(肩こり、冷え性、貧血などのことを言っている)の多くは、ヒト自身の設計変更の暗部であると同時に、ヒト自身が築いた近代社会が作り出す、予期せぬ弊害でもあるのだ。もちろん、それらすべてが、実をいえば、ヒトの優秀すぎる大脳の初産でもある」と言っている。
自身を含めて、社会のあらゆる問題、矛盾も結局は進化の過程で設計変更の仕方を誤ったからなのだろう。
赤小花この章の最後に「この二足歩行の動物は、どちらかといえば、化け物の類だ。50キロの身体に1400ccの脳をつなげてしまった哀しいモンスターなのである。設計変更を繰り返して大きな脳を得たまではよかったのだが、その脳が結局はヒトを失敗作たらしめる根源だったと私には思われる。・・・・・・しかし、ヒトの未来はどうなるかというという問いに対して、遺体解剖で得られた知をもって答えるなら、やはり自分自身を行く詰まった失敗作ととらえなくてはならない。もちろん、それは、次の設計変更がこれ以上なされないうちに、わが人類が終焉を迎えるという、哀しい未来予測でもある。このストーリーで私たちが重く受け止めるべきことは、身体の設計変更とは、取り返しの付かない失敗作をも生み出すということを、ホモ・サピエンス自身が証明していることだ。しかし、それを憂えても仕方がない。私が心から愛(め)でておきたいのは、自分たちが失敗作であることに気づくような動物を生み出してしまうほど、身体の設計変更には、無限に近い可能性が秘められているということだ。」と締めくくっている。


白小花これらの本を読んでも「人間とはなんぞや」という解はそう簡単には得られない。
しかし、地球上で今、人類が大繁栄しているということは、人類だけが勝ち残ったからである。顔の肉を石器で削がれたホモ族の化石が見つかっている事を考えると、他のホモ族は全て人類に滅ぼされたのかも知れない。それはヨーロッパ人によるインカなどの南米原住民やインディアンと呼ばれた北米原住民の虐殺、そして征服と同じだったのかも知れない。
また近年ではユダヤ民族に対するホロコーストなどもその流れなのかも知れない。
無理な設計変更により人類になったホモ・サピエンスは、巨大で優秀な脳を持ちながら、自分達で作り出してしまった温暖化に対して未来を想像できないでいる。やはり失敗作だった証明なのであろうか。
絶対的な神を作り上げたホモ・サピエンスであるが、その大部分は、己が失敗作であることに未だに気が付いていないようである、ということは間違いなさそうだ。

相変わらず、いきなり床暖房のランニングコストを聞いてくる設計士が多い。
今まで(今も)床暖房を売らんが為にメーカーや業者が適当なことを言ってきた弊害がいまだに尾を引いているためだ。これは未だに暖房と家の関係が理解されていないことによる。
天道虫
そもそも、暖房とは寒い外気温より室内を暖かくするための物である。
囲炉裏もその為にある。
その暖かさを維持する為に時々薪をくべる。北風が吹き込むような寒い家だと薪をどんどんくべなければならないし、隙間が少ない家なら、くべる薪の量はぐっと少なくなってくる。これは囲炉裏で暖を取ったときのイメージである。
また、外気温度がぐんぐん下がったり、春めいたりする事によっても、くべる薪の量は大きく変化する。
勿論、薪の量がランニングコストと言う訳である。黄色712 
囲炉裏だけで暖を取っていた時代に,室内をより暖かくしようとすると、すきま風を少なくする工夫と薪を沢山燃やすことだけだっただろう。
この例は室内の暖房性能が家の熱的性能と外気温によって左右されることを表している。
Q「ランニングコストはどの位ですか?」
A「????・・・・」
Q「他のメーカーはみんな出してくれますよ!」
A「他のメーカーは今回の住宅の断熱性能を知って居るんですか? 私どもにもそれを教えていただければお出しします。熱損失係数はどの位に想定したんですか?」
Q「????・・・・そういうことを考えて設計していません」
A「そうだとすると何を基準にして出したらよいですか? それを教えて下さい」
Q「そちらで設定して出して下さい」
A「・・・・・」
どんな暖房機器を用いても同じだが、ランニングコストは機器が決める物ではない。
家の熱性能、つまり断熱性能が決めるのである。もし、太陽熱が部屋に十分入り、それらを溜めることが出来、その熱を小出しにして大切に使うような構造に設計してあれば、床暖房はおろか暖房機器のいらない家にすることはできる。つまりランニングコストはゼロと言うことになる。
ランニングコストを床暖房側に聞くということは、家の総合断熱特性を聞くようなものなのである。
少なくとも、家を設計する以上、断熱仕様は設計側で決めてもらわなければ話が始まらない。紫小花
何故なら、快適な住まいを設計するためには,温熱環境の設計は大きな割合を占めるからである。
よく施工が簡単だと言うことと,イニシャルコストが安いからと言って床暖房を選択し、ランニングコストが高くて今は使っていない、というケースに出っくわすことがある。そりゃそうでしょう、施工が簡単なんて床暖房の性能とは何の関係もないし、ましてやランニングコストととも全く関係ないからである。
つまり快適な家にすることと何の関係もない条件で選んだ結果なのである。
こういう場合、ランニングコストのことを考えて断熱性能のことまで考えてあるケースはほとんど無い。その為、事態はますます悪化する。
何故そうなったかというと、床暖房側が自分達に都合の良い適当なランニングコストを提示した為だと思う。
その時、どういう条件を想定したのか、この今設計している建物の条件はどう考えているのか、を全く確かめず、相手が提示したランニングコストを鵜呑みにして決めてしまった設計方法に最大の問題がある。
こんな決め方をされてしまうと「床暖房はランニングコストが高くて駄目だ」なんて言うレッテルが貼られてしまうことになってしまう。
床暖房そのものが悪いわけではないのに、何とも迷惑な話である。
私の場合、アクアレイヤー床暖房を開発する前は、自宅の床暖房のランニングコストを出しておき、それを参考にしてもらった。ランニングコストなんて昔からそう簡単には言えなかった。
一般的に「1日8時間使用して,通電率が70%の場合・・・」というランニングコストの表示の仕方がある。今もこれがまかり通って居るんだろう。だから簡単に「ランニングコストはどれくらい?」と出てくるのだろう。
イゼナではそんな訳で簡単にランニングコストを出さない。出せないし,そんないい加減な数字はお客さんの為にならないからだ。適当なことは言うわけにはいかないからだ。隠したいから出さないのではない。
平面図だけからランニングコストなど出せっこないのである。青虫
仕事が取りたいが為に適当なことを言うと,その数字が一人歩きをしてしまい、家に原因があるにもかかわらず床暖房の勢にさせられてしまうからだ。
これからの時代、暖房のランニングコストは考えないで済む家の設計を先ず心がけるべきである。
その為には先ず、高性能な断熱を考えることは欠かせないが、熱容量も絶対に必要である。
それらの機能を備えることが設計の基本の一つになるだろう。
そしてそれらの定量的な数値を初期のプラン段階から掴んでおく必要がある。
つまり、おおよそのランニングコストを掴んだ上で、その後の設計を進めるべきではないだろうか。
ランニングコストを少しでもゼロに近づけるために、太陽熱を取り込む仕組みを設計する事は欠かせない。
「この囲炉裏はどの位の薪を食いますか」何て誰も考えないし,言わない。
薪は太陽エネルギーからの授かり物だからである。
太陽エネルギーの視点無くしてこれからの住宅設計はあり得ないと思うが,如何だろうか・・・・



先回、「ゼロエミッションハウス」の事を書いたが、我々が言っているゼロハウスはその考え方に於いて、サミット用のゼロハウスとは、勿論イコールではない。黄色岩

同じゼロだから結果は一緒だが、簡単にゼロだから良いと言ってしまうのはやはり違うだろう。
既にCO2のバランスが崩れた地球環境に対しては、全ての面に於いてCO2をゼロにしなければならないはずだ。
その中で建築関係の仕事をしている我々が出来ることは、せめて住まいからのCO2排出をゼロにする為に努力することである。
つまり、社会全体がCO2ゼロに向かって努力している中の一つである、ということだ。
「革命」を広辞苑で引いてみると「天命を受けた有徳者が暴君に変わって天子となること」と有る。明鏡国語辞典には「被支配階級が支配階級を倒して国家権力を奪い取り、政治・経済などの社会構造を根本的に変革すること」「物事が社会生活に重大な影響をもたらすほど急激に発展・変革すること」と書かれている。レンガ橋630
CO2ゼロ住宅などと軽々しく言うが、これは文明の革命のことなのである。
それだけの覚悟を持って対応する問題だと思う。
今まではCO2をどんどん出すことが富の象徴であり、成功者の証であり、先進国としての自慢であったはずだ。それが突然「CO2を出すことを抑制しよう」という全く逆のことになって来たのだ。
広辞苑的に言えば、「CO2は出さないで行こうという有徳者が、CO2を大量に排出していた暴君を粛正しようとしている」と言うことであろう。
いくらCO2ゼロとはいえ設備過剰な家だけを「ゼロエミッションハウス」と称して大々的に誇示するのは、やはり大いに問題である。
先回のブログで切磋琢磨すれば良いのではないかと行ったが、よく考えてみるとやはりちょっと違うと思う。設備で埋め尽くすやり方は、全てをやり尽くした最後の手段でしかないと思う。先ずは、風土、つまり太陽の光と熱エネルギーと風の利用を考えるのが先決だ。
設備過剰のゼロハウスは、大した検討もしないでより安易な方法に飛びついたに過ぎないのではないだろうか。
そんな物だけが、あたかもCO2ゼロハウスの代表のように思われては社会にとってマイナスに成りかねない。
設備過剰のゼロハウスを作り上げることは、相変わらず単に企業経済のみを優先して考えているからなのではないだろうか。
「我が国はこんな優れた工業製品が沢山ありますよ。これらを沢山使えばCO2ゼロは簡単に達成できますよ。だから買ってください」と言うために作ったのではないのだろうか。
そこに環境を思いやる、つまり人類を含めた生命を思いやる気持ちなんか入っているんだろうか、と勘ぐりたくなってしまう。
しかし、何故CO2ゼロの家が必要なのか。
おかしいじゃないか。水口
家以外にゼロにしようといっている議論など何処にも無いのに、何故家だけゼロなんだろうか。家は単に目に付きやすく、やりやすいからなのか。それとも本当はもう全てに於いてCO2はゼロにしなければいけないことは分かっているが、それらから目を外すために、やりやすそうな住宅でお茶を濁そうと言うだけなのか。それとも単にサミット用のポーズに過ぎないのか。
CO2をゼロにしょうと言うことは大革命である。それも暴力でない大革命である。これは人類始まって以来のことではないだろうか。その為、短時間で一瞬にひっくり返すわけにはいかないだろう。かなり時間を要することであろうが、環境の激変は待ってくれない。しかし何とか間に合わせなければならない。
一人一人が仕事という持ち場の中で、生活という持ち場の中で本気で努力しさえすれば、革命は簡単に手に入れることが出来ると思うのだが・・・・

床暖房を選ぶということは当然新築かリフォームをする時である。しかし床暖房を選ぶ前に考えなければならない事が沢山ある。山ぼうし
それらを十分行ってから最後に床暖房をどうしようかということにしなければならない。建物との関連を何も考えずに単独で床暖房をどうしようかなんていう選び方はない。
床暖房は屋内の熱環境を構成するための一部の部材であり、それだけで単独に機能するわけではない。にもかかわらず、未だにそれを単独で見てどうだのこうだのと言ってるのはおかしい。
基本的には床暖房というのは床仕上げ材の下に入れる板状の発熱体ということに過ぎない。まして遠赤外線が多いとか少ないというのは床暖房によって変わるわけではないので考える必要もない。
床暖房を選択するには以下の事をよく知った上で、検討した上で最後に選ぶべきである。
その1)暖房するということは家から逃げて行く熱分を補充するという行為である。
その2)先ず床暖房とは20世紀に、エネルギーを使うことを前提に作られた商品であり、エネルギー消費をとやかく言わない時代の物であるということである。
つまりCO2は当然出る物であるという認識を持って選択しなければならない。
その3)その為にCO2の排出量をいかに少なくするかを考える必要がある。
CO2を少なくするということは、エネルギーの使用量を少なくすることである。
その4)エネルギーの使用量を少なくするということは、家から出来るだけ熱を逃がさないようにしておくことであり、それは断熱性能を良くすることである。山桜桃
その5)断熱性能を良くするということの一つに開口部の断熱性能があり、ガラスとサッシの選択により性能が決まってしまう。勿論、壁、天井、床には十分な断熱材を入れる必要があり、その為には予算をキチンと先ず確保する必要がある。
その6)次に日射を十分取り込める家の形と構造を考えねばならない。21世紀に建てる家は無料で手に入る太陽熱をできるだけ利用しなければならない。つまり取り込み、溜め込むことが必要である。そうすれば断熱性能と相まって、更にCO2の排出量を減らすことが出来る。
その7)太陽熱は南側の開口部を大きくすればするほどたくさん取り込めるが、それを溜め込む構造を必ず作らねばならない。そうしないと断熱が良い分、取り込んだ熱が逃げず室温がどんどん上がってしまうことになり、折角の熱を窓などを開けて捨てなければならなくなる。
その8)また、開口部が大きくなればなるほど夜はそこから大量の熱が逃げてしまうので、それを防ぐ対策を立てねばならない。つまり開口部の断熱化だ。
以上のことは床暖房ばかりでなく、家の形と大いに関係してくるところなので、漠然と外観のイメージを決めてしまう前に検討しなければならない。
これらの仕様はこれからの住まいには無くてはならない事なので、少なくとも間取りを考える以上に重要視すべきである。
こういうことを考えないで家をどうしようかと考えている人はさし当たって家は建てない方が良いと思う。
これらのことを考えた上で、いよいよ床暖房を選ぶのであるが、実はこれらのことを十分に満足させてしまうと、つまり太陽熱は取り込めるし、溜め込めるし、それらの熱が非常に逃げにくくなっていれば、床暖房はいらないかもしれないのである。そうすれば電気代もガス代も灯油代も出ないことになり、良いことずくめである。
これから家を建てるのであれば、そういうことを狙うのは当然であろう。
しかし、全ての場所がそんな良い条件ばかりではないので、その時初めて床暖房を考える必要性が出てくる。若葉528
それにしても、上記の対策を立てた上での床暖房であるため、そこで使用するエネルギーは最小量になる。床暖房からはほんの少しの発熱量でよく、その為の床暖房を検討すべきである。また、これも至って基本的な常識であるが、床暖房という暖房機だけが、人の体と直接接触しながら生活する物であり、それを十分に考慮する必要がある。つまり安全性とか健康性とか快適性の性能をきちんと見極めることである。
床暖房はただ熱を出せばよいわけではないのだ。しかし、床暖房はただ床の温度が上がりさえすれば良いのだ、そういう意味ではどれも皆同じだという程度に考えているんであれば単に見積もりを取って最も安い物を選べばよい。
手前味噌になるが、イゼナが独自に考え出したアクアレイヤー床暖房システムは以上のことの全てを満足させることが出来る。
集熱床材とアルミ根太とアクアレイヤーを組み合わせることにより太陽熱を吸収し、溜めることが出来るし、更に開発中の断熱ロールカーテンを組み合わせることにより、室内からの熱の逃げを更に少なくすることが出来る。勿論人体に接触する床面の熱特性は、アクアレイヤー内の水の自然対流により「こもり熱」が除去されるため、至って自然な快適さと安全性を生み出してくれる。
アクアレイヤーは17年間携わった既存の床暖房の反省から生まれた21世紀に対応できる「熱部材」である。
熱部材とはこれからの住まいを構成するために必要な新しい建材という考え方であり、床暖房に変わる物である。
アクアレイヤーを既存の床暖房と同じように分類するのは何ともそぐわないと思っている。

今から8年前、建築知識3月号(2000年)のコラム欄で床暖房の分類の仕方について書いた。床暖房というと今でも電気パネル式とか温水パネル式とか形状によって分類されたり、電気とかガスとか熱源の種類により分類されたりしている。こういう分類の仕方は床暖房の表面的な見方であって、肝心の人に対する熱環境の視点が欠落しているように思う。ピンク梅床暖房というのは各メーカーが自分の扱っている材料を用いて単に床を暖める物を作っているに過ぎず、銅を扱う会社は銅管を用いた温水式だけだし、ガス会社はガスボイラーの温水式しかやらない。電線メーカーは発熱線タイプだし、プラスチックメーカーは架橋ポリ管の温水式、というように種類と言えば種類だが、床から熱を出して暖房にする、ということから見れば一種類しかないことになる。床を暖めるだけだから性能にはそれほどの差はない。勿論遠赤外線の差など何もない。それではどれを選んでも良いかというとそうもいかない。少なくとも二つに分けて考えるべきであろう。
8年前のコラムは、床暖房には熱容量の大きいタイプと熱容量を特に小さくしようとして開発されたタイプがあることを書いた。
いきなり電気とかガスとか灯油などの熱源で選んだり、単にメーカーで選んだりするだけでは快適な家を作ることには成らないと思う。
本来、そういう選択をする前に先ずは熱容量を活かし、変化し難い温熱環境で生活をするのか、または熱容量をできるだけ小さくして立ち上がりを早くし、コントローラーで高精度に制御した温熱環境で生活するのか考える必要がある。熱源はそれが決まってからゆっくり決めればよいと思う。
熱容量の大きな床暖房を選択した場合と、小さな物を選択した場合とでは、家の設計の仕方も構造も構成部材も違ってしまうはずである。つまり熱容量の大きい方を使う場合は24時間暖房、冬中寒くないという考え方であり、一方、熱容量の小さい物はいつでも暖かいという考え方でなく、暖めたい時だけなるべく早く暖める、という考え方である。
またこの熱容量の大小の違いは体感(今までの経験上24時間暖房を考える家の方が断熱への配慮がよりされていることが多い)にも関係があるし、ランニングコストに於いては特に電気の場合は大きな違いが出る(しかし未だに特別熱容量に配慮した考え方は普及していないようである)。
言い方を変えると(1)冬中寒くないようにしたいのか、(2)必要な時だけスイッチを入れて温まるようにしたいのか、を先ず決めることが床暖房を選ぶこつである。
但し、必要な時だけ使うようにしたからといってランニングコストが必ずしも安くなるとは限らないし、消費エネルギーが減るとは限らない。特に電気を熱源にした場合、深夜電力時間帯だけ通電して24時間暖房になるように建物の設計がされていれば、それの方が一般的には安くなる傾向がある。
白い梅(1)の場合で電気を熱源にする時は熱を沢山溜められる熱容量の大きな床暖房を選択する必要がある。夜の8時間の通電で残りの16時間分の熱も溜め込むという、所謂深夜時間帯通電にしないとランニングコストが高く成り過ぎるからだ。但し、深夜電力対応の床暖房だからといって、どんな家に入れても深夜電力だけで満足な暖房が出来る訳ではないので注意したい。床暖房の性能を引き出すのはあくまでも建物の断熱特性であるからだ。
(2)の必要な時だけスイッチを入れて温まるようにしたいタイプを選ぶ場合、勿論基本的には深夜電力で使用することは出来ない。必要な時だけオンにするというのは一見節約できるように見えるが、実情は付けっぱなしにしてしまうことが多いようだ。
熱容量を大きくして冬中暖房をするというのは、車の走行で郊外をずっと定速度運転をしているのに似ている。付けたり消したりして使うのは町中をストップしたりスタートして何度も何度も加速を繰り返すようであり、燃費の違いは明らかである。
もう一つ新しい分類法は言わずと知れた、「こもり熱」の発生に対して分散機能を持っているか、いないかということである。本来この機能は至って重要なのだが考える人はほんの少数である。
また、熱容量の大きい物は当然太陽熱の利用も考えられる。
8年前と温暖化の認識は大きく変わったが、床暖房業界はまだ何にも変わってない気がするのは私だけだろうか・・・・・



夕日雑誌などで床暖房の特集というのが時々あり、イゼナにも掲載依頼がある。その度に一寸うんざりさせられる。ほとんど全ての場合、特集の実体というのは単に各メーカーが言ったことや、ホームページやカタログに記載されていることを何の評価もなく、言われるままに羅列し、掲載するだけだからである。そんな内容であるならホームページを見た方がよっぽどましと思う。まるで単に編集の仕事を作り出すためだけに機械的にやっているように思える。役所じゃないんだから仕事のための仕事を作り出すようなことはせず、もう少しやり方を進化させてもらいたい。単なる言われたままの記載では今時役に立たないばかりか、ユーザーを惑わす弊害の方がよっぽど大きい。出版社が明確な基準と考え方を持ってそれらを比較するなら読者の役に立つだろうが、ただの羅列ではほとんど意味がない。しかし役に立つような記事にするには、エネルギーのこと、熱のこと、暖冷房のことが本当に理解されていなければならないのでそれも無理な注文かもしれない。メーカーの言っているてんでんバラバラな内容を鵜呑みにしてそのまんま掲載することでは、第一仕事をやったことには成らないのではないだろうか。もし特集をするなら第三者的な目をきちんと持って、同じ視点からの特徴の差違、良し悪し、誤解する内容の指摘を明記すべきであろう。
他の床暖房と競争しているわけではないため、最近は他社品のカタログなど見たことがない(見ても特別得るところが無い)が、以前は「遠赤外線が出るパネル」などという完全にユーザーを惑わす表示が堂々と特集にも記載されていた。そうなるとユーザーばかりでなく一級建築士であるプロの設計者からも「おたくの床暖房は遠赤外線が出ますか」などというとんでもない質問が来てしまうことになる。それは暖房を考える上での基本でもある遠赤外線について、編集者が全く知識がないために起こる混乱である(勿論質問者も全く知識がない)。カタログ内容をちゃんと見る目、言っていることのおかしい部分を見抜く目、指摘する気持ちを持たずに床暖房の特集など組むべきではない。
床暖房という概念及び言い方は近々必要なくなるだろうと思っている。
何故なら、100年1日の如く何も進化していない床暖房が使われていくようであれば、温暖化対策など何もできないことになるからだ。つまり今までの概念の床暖房を使うということは、初めからほとんど化石エネルギー投入が前提だからである。雀
これからは、最初から化石エネルギーありきではなく、先ずはそこの風土が持っているエネルギーをどれだけ捕まえ、どれだけ利用するかを考え、不足分として初めて化石エネルギーの登場と成らねばならない。
アクアレイヤーは床暖房と言う前に大きな熱容量を持った部材である。その為、太陽熱の蓄熱槽である。その蓄熱槽が面状に床構造内に設置してあるため、同時に床からの発熱機能を持っているのである。つまりアクアレイヤーの根本は木造床構造のあらゆる所に設置できる蓄熱部材ということになる。
アクアレイヤーは床暖房ではなく快適な室内環境を構成するための熱部材の一つである。同じ建築部品だからと言って床暖房を床材のノリで特集などすべきでない。床材は単に見た目の雰囲気が解ればよい程度で済むが、床暖房は住まいの温熱環境そのものに大きく関わるのだから、それはエネルギーの問題であり、二酸化炭素の問題であり、体感に非常に大きく関わることである。どうせ特集を組むならもう少し考え、工夫したものができないだろうか。単なる見た目のページ構成などに時間を取る暇があったら、もう少しユーザーのことを考えた21世紀タイプの特集パターンをデザインしたらどうだろうか。

前回、家の断熱性能が暖房効果を決めるのであり、床暖房という発熱器あくまでも脇役に過ぎないと書いた。基本的に化石エネルギーを使う床暖房はこれから益々脇役になるような設計をすべきであろう。泡
「家と床暖房」との関係を「身体と衣服」との関係で考えてみたい。人間の体温は人によって違うが大体36℃前後である。36℃前後である理由は生物が専門ではないので良く分からないが、多分、体内の化学反応が最も効率的であるのと、タンパク質や細胞など身体を構成している材料の耐熱性との関係なのだろう。
人間はこの36℃前後の体温を維持するために文明を進化させたのだと思う。新芽もし体毛のように一定の熱貫流率であったなら、これほどあらゆる地の果てまでは生息することは出来なかっただろうし、文明も進化しなかったのだろう・・・・しかし、北極圏に住むには体毛を増やし何故熱貫流率を変えなかったんだろうか・・・・適応する時間が無いほど急いで北極圏に行かなければならない理由が有ったのだろうか・・・・と言うことはさておき、人間は36℃前後の体温を維持するために厚着になったり、薄着になったり、それでは足りずに暖房機器から熱をもらったり、クーラーからの冷風で身体を冷やしたり、扇風機の風で発汗気化熱を奪ったりして何とか体温を一定に保とうと日夜努力している。一般に言われている快適気温が18~20℃というのは、体内で発生する熱と、体外へ放出される熱流のバランスが最も最適で化学反応がスムーズに行われる温度なのだろう。寒いときは当然だが重ね着をして空気層の数を増やしたり、ダウンジャケットのように空気層を厚くして、熱貫流率を小さくして外気に逃げてゆこうとする熱の量と体内で発生する熱の量をバランスさせようとしている。人間の身体は外気温が下がり身体から逃げてゆく熱量が増えたからと言って、その分をどんどん体内で発熱させるようにはなっていない為である。衣服は逃げる熱量を調整することができる断熱材という言い方もできる。床暖房は人間の身体と同じように、家という身体の中で一定の熱量しか発生することが出来ない熱源装置である。床暖房の温度は人間が接触するため無闇に上げることは出来ないので、おいそれと発熱量を増やすわけにはいかないことを前回書いた。また家は人間の衣服のように必要に応じて断熱材を増やすわけにもいかないので、外気温が下がり熱量がもっと必要になっても床暖房だけでは対処しきれないことが起こることもある。黄梅床暖房はこのように暖房用の熱が設計値よりも必要になったときには対応できない。但し少なくはすることができる。ここが人間の身体とは違い優れたところであり、この機能があるから断熱性能をきちんと設計しておけば外気温がどんな状況になっても対応することが出来るのである。つまりどんなに外が寒くても、身体は寒くならないダウンジャケットをあらかじめ家に着せておくことが断熱性能の設計ということになる。外気温は勿論地域によって大きく違うし、何度までクリアー出来ればよいかということも生活の仕方、特に室内でどんな服装で居るのか、また違う視点から、例えばCO2をどれだけ押さえた生活をしたいのか、どれだけのランニングコストで冬を過ごしたいのか・・・・によって変わってくる。もし厳冬期用のダウンの上下を着るなら断熱材は勿論床暖房も必要無い(私はお断りだが)生活にすることができるかもしれな。
このように温熱環境の設計は生活に対する考え方と最低外気温を何処で見るかによって大きく変わってくる。

このところ急に寒くなったためなのだが、今まで水温を28℃に設定していて暖かかったのに急に効かなくなった、という苦情が来た。これはアクアレイヤーが故障したり性能が低下したのではなく、単に外の温度が下がったために感じられた当然の現象に過ぎない。雪横

一般的に床暖房は色々な面でいまだに理解されていないことが多い。これは床暖房という物がどういう物かということをきちんと説明してこなかったメーカーの責任が大きいと思う。特に部屋の広さの7割ぐらいの面積に敷き込めば、どんな所でも快適な暖房が出来るかのようなイメージを植え付けてしまったことが、その後の室内熱環境をきちんと捉える考え方を設計業界から奪ってしまったように思う(勿論床暖房だけの責任ではないが、どんな吹き抜けでも暖房できるという神話を作ってしまった罪は大きい)。しかし、床暖房を入れなければ快適な暖房空間にならないような家は、これからの時代には通用しないのではないだろうか。何故なら既存の床暖房の殆どは必ず何らかの化石エネルギーを使いCO2を発生させるうシステムだからだ。
もう一度、床暖房の「性能」ということについて書いてみたい。床暖房の性能というと二つに分けて考える必要がある。一つは単なる物理的な性能のことである。つまり1平方メートル当たりの発熱量だとか、耐荷重だとか・・・・である。床暖房を採用するに当たって、この発熱量の合計と暖房したい部屋から逃げる熱量との関係をしっかりと掴まなければならない。床暖房を入れて暖かいかどうかは床暖房が決める問題ではなく、家の性能が決めることである(このことも殆ど理解されていない)。床暖房を生かすも殺すも開口部を含めた家の総合的な断熱性能が決めることである。だから床暖房のカタログを見て暖房効果について論じることはナンセンスである。
椿もう一つの性能は人がどう感じるかという「体感性能」のことである。床暖房の性能とは本来この部分で検討されるべきである。これは床暖房が本質的に持っている特性で、家の熱特性などによって変わることではないからだ。
体感性能とは「こもり熱」に対する性能のことだが、アクアレイヤー以外の床暖房では全く述べられていない。
もし床暖房のカタログを集めて検討するのであればこの「体感に対する性能」をしっかり見るべきである。つまり、「こもり熱」を除去する構造を持っているかどうかということである。(温度に応じて流れる電流量を増減させるPTCという面状ヒーターがあるが、これは「こもり熱」の排除が目的ではない。温度上昇により電流を減らすといっても、電流が切れるわけではないので相変わらず発熱し続けることになる。PTCというのはあくまでもヒーターの過剰過熱防止機能であり、ヒーター保護機能である)
床暖房はよく薄いとか厚いとか議論される場合が多いが、それは家を作る側の都合だけのことであり、最も大切なお金を出す住まい手にとっての快適さの議論とは何も関係ない。床暖房を選択するに当たり何を基準にしたら良いのかもう一度考えてみる必要があると思う。
また暖房機器を機能別に分類するとおおよそ三つに分けられる。一つ目はエアコンのように空気を温めるタイプ。二つ目は石油ストーブのように空気を温めることと同時に輻射熱を利用するタイプ。三つ目は床暖房のように熱源に直接「体を接触」させることと輻射熱を利用するタイプである。
その他暖房機と称して500~1000Wぐらいのヒーターを人に向けて暖をとるタイプもあるが、それらは一般的に部屋全体を温めることを目的としていないので暖「房」機器とは言えず除外して考える(暖房とは房を暖めることを意味する)。
雪朝焼けこの三タイプの中で床暖房が唯一「体を接触」させて暖かさを得るタイプの暖房システムである。その為、足らないからと言って温度を無闇に上げることは出来ない。これは暖房機として大きな制限であるので、他の暖房機器と同じつもりで捉えるべきではない。つまり設置してしまってから熱不足に気が付いても後の祭りであることが多い(勿論ある範囲内での発熱量の増減は可能であり、アクアレイヤーの水温選択の最大値は一応35度にしている。本来、熱不足に対する対策は温度を上げることではなく、部屋から逃げる熱量を減らすことであるので、特に開口部からの逃げを少なくする対策を立てるべきである)。床暖房を採用するにはそれだけシビアーに設計する必要がある。
一般的に床暖房は部屋面積の7割ぐらい設置さえすればそれで十分だと言われることが多いが、一般論としての物理的な熱量のことで有ればそれでよいかも知れないが、住む人にとって快適な空間を設計するのにそれを鵜呑みにすることはナンセンスに近い。床暖房の選択の基準は当たり前であるが住む人にとってどれだけ良いかということである。その一つに暖房設備が有ることを感じさせないということ、自然な感じであると言うことがある。また、床暖房のカタログをいくら眺めたところで快適な温熱空間の住まいが出来るわけではない。住まいの温熱空間を作る主役はあくまでも建物自体の性能であり、床暖房はそれを補足する脇役に過ぎない。床暖房はそうのような位置付けとして捉えるべきである。
熱のことを定量的に捉えることはこれからの住まいの設計には欠かせない。
熱=エネルギー=CO2だからである。熱の使用量、つまりCO2の排出量を数字で明確にしながら、これからは住まいを設計しなければならないのではなかろうか。
生活の中でのCO2の排出量の低減値の限界を越えるのは生活の仕方だけでは出来ない。住まいの構造と仕組みが至って重要であると思う。

アクアレイヤー床暖房の熱源は自由に選択することが出来る。電気ヒートポンプ、太陽熱、電気シートヒーター、灯油・ガスボイラーなどどんな熱源でも組み合わせて使うことが出来るが、現在、熱源を選択する場合は太陽熱を直に使い熱源にするか、太陽電池で得た電気でヒートポンプを動かして熱源にすることを先ず考えるべきである。勿論、二酸化炭素が発生しないからである。しかし、いずれも太陽エネルギーを使うわけであるから、その土地が持っている条件によって、使えるエネルギー量は大きく左右されてしまう。20071117082359.jpgそれを見極めながら不足エネルギー分を補う他の熱源を考えるべきであるが、その時もヒートポンプは非常に有効な熱源である。ヒートポンプが有効である理由は簡単に言うと、例えば100wの電気を入れてやると300w分の熱が取り出せるからである。一見、エネルギー不滅の法則に反するように見えるがエネルギーが増えたのではなく、周りから200w分を持ってきたのである。ヒートポンプというのは正に周りから熱を汲み上げるポンプなのである。一般的には周りの空気の熱を使うことが多い。その為、気温の極端に低い寒冷地では空気の熱が少な過ぎ、ヒートポンプが有効に機能しないことが起こる。その点電気シートヒーターはどんなに外気温が低くても所定の発熱は確実にしてくれる(但し、単なる発熱体であるシートヒーターに電気を使い熱源とすることは、エネルギーの使用効率から見ると好ましいことではないので、その使用量を出来るだけ少なくするために、特に徹底した断熱性向上の努力が必要がある)。
能力の落ちたヒートポンプを使うより、現在に於いてはシートヒーターの方が実用的な場合もあるので、何でもかんでもヒートポンプにすればよいわけではないし出来ない。
ヒートポンプは理想的な熱源ではあるのだが残念ながら今のところオールマイティーではないのだが、技術屋魂はいつかどんな寒冷地でも使えるようなヒートポンプを生み出すだろう。
また、いくらヒートポンプの効率がよいといっても所詮電気を使うわけであるから、それならば深夜電力にすべきである。何故なら、折角、余剰電力があるわけだし、電気料金もかなり安くなるので実用上現在の深夜電力は大いにメリットがある。深夜電力が使えるためには床暖房に大きな蓄熱量が必要であることは言うまでもない。深夜電力が切れる朝7時以降夜の11時までの間の暖房熱を溜め込んでおかなければならないからだ。蓄熱量のない床暖房に深夜電力の使用は出来ないといって良い。その為、蓄熱性能を持っていない床暖房はオール電化で使用する意味はほとんど無いと言える。20071117082242.jpg
これからの住宅は深夜電力を使わないまでも、蓄熱機能である大きな熱容量を付加することは絶対に欠かせないことである。付けたり消したりして使うのであれば、熱容量が小さいことにも意味がある場合もあるが、石油やガスストーブでもあるまいし、温暖化の問題がクローズアップされている21世紀において、付けたり消したりでもあるまい。大きな熱容量付加することは太陽熱を利用する場合の絶対条件であり、家を設計する時の先ず考えねばならない項目の一つである。

BUSINESS TODAY のホームページで紹介されています。
新エネルギー世界展示会で取材された動画付きです。
一度ご覧下さい。

http://www.bbtoday.net/businessmovie/000966.html

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