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「真珠湾攻撃総隊長の回想/淵田美津雄自叙伝」を読んだ。淵田氏は昭和16年12月8日の真珠湾奇襲攻撃において、海軍攻撃機360機の陣頭指揮を取った人だが、私は知らなかった。今まで大成功した武勇伝として真珠湾攻撃を見ていたが、特殊潜航艇の9人の他に飛行攻撃隊55人もの命が失われていたことを初めて知った。まして特殊潜行艇の9人だけが軍神として祭り上げられ、55人が表に出されなかったことなど知らなかった。ぼけ
彼は大艦巨砲主義の無意味さを早くから認識していた非常に進歩的な考え方の持ち主であったようだが、海軍の根底を変えるまでには至らなかった。
当時の戦争における細部の状況を改めて知り、今もそれが本質的に何も変わっていない恐ろしさを感じた。軍隊というのは税金で成り立っているにも関わらず国民を欺くために存在する組織、という言い方さえ出来るのではないだろうかと思えるくらいだ。
この本を読んでかなり確信することが出来たのは、少なくても日本のこの戦争は、戦争という個人の命を無視して成り立つ大プロジェクトでありながら、そこでは面子と見栄と立場と粋がりと根拠のない精神論の支配によって成されたのだということである。全国民を動員し、一人一人の生活を犠牲にし、税金を総動員しなければ成り立たないのに、そこには国民の意思も尊厳も入っていないことである。黄色331勿論、もう既に過去のことであるので、見方により、立場によりその捉え方は千差万別であって当たり前だが、私にはそう思える。
戦艦アリゾナは爆撃により沈められたにも関わらず、潜水艦主務参謀が「特殊潜行艇の戦果にしてくれ」と言ってきたという箇所があるが、人の死を自分の立場のために利用するとは・・・・と思う。9軍神に祭り上げたのも国民の士気を鼓舞する為であろうが、この国の人の命を粗末にする体質がうかがえるようだ。
同じように、お国のためと言って死んでいったにも関わらず、それを上層部の都合で適当に扱うという戦争とは、何のため、誰のためにするものなのだろかと改めて考えさせられてしまった。
海軍と陸軍の異常なまでの反目、外部の情勢を見ずに大艦巨砲主義に固執する体質、どんなに負けても戦闘方式を変えない体質・・・・こういうものを見ている限り日本が本気で勝つために戦争をしたとはとても思えないのだ。戦争という情況になっても「組織」というのは面子と意地の張り合いとしか思えないからだ。特に軍隊に限らず税金で動いている組織というものは、そういう物なのかも知れない。桃桜
67年前、アメリカという見える敵と戦ってもこの始末だったわけである。だから勿論負けたわけである。この反省は現在の税金で動かされている組織には全く生かされていない。そんなことで、これから立ち向かわなければならない敵である、温暖化による環境破壊に本気で、正に挙国一致で粉砕出来るのだろうか。短時間で決定する能力のない税金による組織に頼っていたのでは、今までの案件が全てそうであったように、少なくても多大の犠牲が出てしまう事になってしまうだろう。先ず、一人一人が意識を変える以外に根本的な解決には成らないと思うのだが・・・・


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3月24日発熱する東京という記事を読んだ。ピーク時には首都圏だけでイギリスやイタリア1国分に相当する電力を使う、ということにはかなりびっくりした。まさに「うっそ~!」である。東京は地球上のどこよりも発熱が著しく、この100年間で3度も上昇したそうだ。ちなみにニューヨークは1.6度の上昇だというのは持っているイメージからするとちょっと意外な感じがした。白329

都心に出ると、相変わらず総ガラス張りの高層ビルが立ち続けている。ということがこういう結果に結びつくのだろう。勿論ビルだけではないが、エネルギーの集中度、つまりCO2の発生密度から見ると象徴的な存在である。
新しく出来た高層ビルを見る度に、何時でも不思議に思っていた。何故ここまでCO2による温暖化の問題が叫ばれているのに、見るからにエネルギー消費の多そうな建物が造られていくんだろうと・・・・。
何を考えてこういう物を造ってゆくのか全く理解できない。多分、京都議定書のことはご存じないのだろうか。CO2が加速度的に上昇しているグラフは見たことがないのだろうか、永久凍土が永久でなく成りつつある現実を映し出している番組を見たことがないのだろうか、と思ってしまう。
あの総ガラス張りとCO2を削減しなければならないこととどう関係しているんだろうか。総ガラス張りはどんな効果があるんだろうか。環境との共存に於いてどんな効果があるんだろう。
赤椿何度も言うように、CO2を大量に排出すればするほど、そういうシステムほど進化していると言われた時代は、少なくても考え方の上に於いてはもうとっくに終わってしまった。このことは既にかなりの人達に認知されているだろう。未来を考える上に於いては、CO2を出さなければ出さないほど進化であるという180度反対の価値観にもうとっくに逆転していると思う。
今、造っている物は当然10年や20年で使用不能にする物ではない。だとするとどんな未来になると思って今の形を考えたのだろうか。
冬でも冷房機能の必要な建物がどうして至って当たり前にいまだに造られているんだろうか。外が寒いのにそれすら利用できない、ということが常識であるのはおかしいのではないか。
高層ビルというのはエネルギー密度を必要なだけ上げられる石油があったからこそ存在することが出来るのだ。
都市文明の象徴である高層ビル群もCO2の排出を前提にしてこそ存在できるのであり、そうの前提が崩れれば当然その存在価値は全くなくなるだろう。
よく未来都市をイメージした絵が出てくる。判で押したように超高層ビル群が乱立している。石油が消費できなくなっても今のような高密度エネルギー消費都市が本当に存在できるのだろうか・・・・
今の時代はイージス艦が小さな漁船に気づき、ブレーキをかけ始めた状態に似ている。勿論大きな慣性力のため直ぐに停止することはできない。
停止するまでの間に漁船は破壊され、停止した時は無惨な残骸しか残っていない。
CO2の排出が非常に大きな問題になるだろう事に気が付き、ブレーキをかけ始めようとしているのがこの何年かである。
黄色329しかし、人間の精神の動きは莫大な惰性力を持っているため、簡単に「今まで」を止めることができない。
つまり気が付いたら即決してUターンをすることが出来ない。
その鈍さが相変わらず同じようなエネルギーを大量に消費する高層ビルを造っているのではないだろうか。それが更に東京の温度を上げるのではないだろうか。
もうそろそろ、高層ビルを設計する時はそこのスペースでどれだけの太陽エネルギーが取得するのかをシミュレーションしてみるべきである。そして、今まで通り好きなだけ石油エネルギーを使った場合と比較してみたらどうだろうか。
脱石油社会が来たときそのビルが生き残るためには、取得太陽エネルギーとの倍率をどの位にしておけばいいか、ということももうそろそろ検討しておくべきではないのか。そういうセンスぐらいはもう持ち合わせても良いと思うのだが・・・・

ちょっと古い情報だがこの3月4日の経済産業省のホームページに「エネルギーの使用の合理化に関する法律の一部を改正する法律案について」というのが載った。
先ず本文をそのままを載せる。雪柳326

平成20年3月4日
経済産業省
エネルギーの使用の合理化に関する法律の 一部を改正する法律案について
エネルギー資源の大部分を海外に依存している我が国にとって、原油等のエネルギー価格の高騰は、国民生活に大きな影響を及ぼしており、国民経済全体として更なる燃料資源の有効利用を図り、国民経済の負担増を緩和することが求められています。
また、温室効果ガスの約9割がエネルギー起源の二酸化炭素であることから、地球温暖化対策の一層の推進のためには、省エネルギー対策の強化を図ることが求められています。
こうした状況を踏まえ、これまで重点的に省エネルギーを進めてきた産業部門だけでなく、大幅にエネルギー消費量が増加している業務部門・家庭部門における対策を強化するため、「エネルギーの使用の合理化に関する法律の一部を改正する法律案」を国会に提出いたします。

<本法律案の内容>
1.工場・オフィス等に係る省エネルギー対策の強化
現行省エネ法では大規模な工場・オフィスに対し、工場単位のエネルギー管理義務を義務づけているが、産業部門だけでなくオフィスやコンビニ等の業務部門における省エネルギー対策を強化するため、以下の措置を講ずる。
・ 事業者単位(企業単位)のエネルギー管理義務を導入。
・ フランチャイズチェーンについても、一事業者として捉え、事業者単位の規制と同様の規制を導入。

2.住宅・建築物に係る省エネルギー対策の強化
現行省エネ法では大規模な住宅・建築物(2000㎡以上)の建築をしよう
とする者等に対し、省エネルギーの取組に関する届出を提出する義務等を課しているが、家庭・業務部門における省エネルギー対策を強化するため、以下の措置を講ずる。
・ 大規模な住宅・建築物に係る担保措置の強化(指示、公表に加えて命令の導入)。
・ 一定の中小規模の住宅・建築物も届出義務等の対象に追加。
・ 住宅を建築し販売する事業者に対し、住宅の省エネ性能向上を促す措置を導入(多数の住宅を建築・販売する者には、勧告、命令等による担保)。
・ 住宅・建築物の省エネルギー性能の表示等を推進。

3.施行期日
平成21年4月1日。ただし、一部の規定については平成22年4月1日から施行。
(本発表資料のお問い合わせ先)
経済産業省資源エネルギー庁
省エネルギー・新エネルギー部 省エネルギー制度審議室
担当者:福田、積田、長宗
電 話:03-3501-1511(内線 4453~4)
03-3501-3834(直通)
以上
花326つまり今まで2000m2以上の建物に課されていた省エネ対策を家庭にも強化するというものである。住宅も最低でもエネルギーの性能表示が必要になってくる。
確かに、今の現実を見ていると、少なくともこの国の住民の個人の自主性を尊重して任せて於くわけには行くまい。
このままにしておくと、自分の家族に死者が出るまで気が付かないなんていうことも起こってしまいそうだ。
経済産業省に言われないと、規制を掛けてもらわないと温暖化対策が進まないとは何とも情けないし、この国の住民は我々が指導しなければ温暖化対策などしやしない・・・なんて思われるのは何ともしゃくなことのはずであると思うのだが、自主独立精神などほとんど意識しないこの国の多くの住民は、誰かが大声で「その場の空気」を作ってくれれば、ホッと胸をなで下ろし「私もそう言いたかった」などとぞろぞろ付いて行くのだからしょうがない。自主独立の精神があって初めて民主主義だと思うのだが・・・
林まあ、そんなことを言っていても、温暖化の問題は出来るだけ早く結果を出すことが勝負だから、一般の中からは起こりそうもない(少数の人達は言われなくても以前からやっている)自主性を期待して今さら時間を掛けてもしょうがないので、規制されることで何とか対応するしかないだろう。
こういう法律が出来てくると、先ずはいろいろな研究や実験の出来る大きなハウスメーカーが対応するだろう。そうするとユーザーは住まいの仕様に対してもっと厳しいエネルギーの条件を出してくるだろう。
エネルギー使用量を低減させることは、取りも直さずお金を低減させることであるからだ。
建築業界は安く生活する、つまりCO2の排出量を減らすことを売りにする競争になって行くと思う。例えば「弊社は年間のランニングコストが一万円以下の家を造ります」(もうその兆候は出ている)などと言うことになり、それがエスカレートして行くだろう。それは住宅設計業界に於いても当然対応しなければならなくなる。「年間のランニングコストが一万円以下の家をデザインしてください」という要求である。
形のためでなく、エネルギーの為のデザインが必要に成ってくると思う。
時代は常に変化ているという事が非常に良く分かる時代に突入した。
うかうかしては居られないのに・・・・

先日、世田谷のT設計士ご夫妻と初めてお会いし、施主の要求がデザインでなくなったということをお聞きした。それは以前から予想していたことであるが、何か大きな変化が社会の中で起こりつつあることを改めて感じた。庭白322

こういう話が出ること自体、社会の状況が変わる明らかな兆しであると思う。
施主が先ず今までのようにデザインでない物を要求し始めたということは、これからの社会に対して何らかの危機感を感じ始めたからではないだろうか。
家とは「人がエネルギーを用いて生活をする為に作られた空間」ということが第一義的な定義である、ということを前々から考えていた。
とすると、生活によるエネルギー消費が考えられずに構想された家は、本来家とは言えないことになる。今までそれでも家で居られたのは、実はエネルギーのことを考えなくても、日本社会がエネルギーを何時でも必要なだけ手に入れる事が出来るように前もって用意していてくれたからだ。但し用意してくれたのは化石エネルギーと原子力エネルギーだけである。
庭梅つまりエネルギーは、改めてエネルギーと意識しなくてもこの国がお膳立てをしておいてくれたのだ。金を出せば自由に買える便利な物にしてくれていたのだ。その上、銀行引き落としで支払うという便利なシステムも作ってくれたので、金で買うことさえも忘れさせてくれることになり、エネルギーを使用することによって初めて生活が成り立って居るんだ、という意識をますます稀薄にしてしまったのだ。
しかし、決して突如ではないのだが、突然「少なくとも化石エネルギーは使っちゃ駄目だ」という風にしないと、これからの社会が立ち行かなくなるだろうことを意識せざるを得ない情況が社会に出始めた。
勿論温暖化の問題である。人類が生きることにより発生する二酸化炭素量の激増の問題である。その為社会は変わらざる得ない情況に置かれることになった。今までのように人類発生以来続いてきた二酸化炭素を大量に発生させればさせるほど進化した文明であるということが、進化どころか文明の破壊につながるということを認識しなければならないようになってきた。
それは今までの価値観の否定であり、180度反対方向への新たな出発が必要に成ったことを意味している。
今までの価値観が通用しなくなるだろうという情況が来ることは実は随分前から予測できた。氷河の後退はヒマラヤ、アルプス、キリマンジャロなどから頻繁に報じられた。シベリアやアラスカからは永久凍土の融解がイヌイットの生活に大きな変化をもたらしていることが報じられた。海面上昇や海流の変化、植生や動物分布の変化も伝えられた。私たちは北極海の氷結が急速に減少していることも知っている。
蕾322これらのことを見ただけでも、何か莫大な力が地球環境を変化させようとしている事ぐらい想像出来るのではないだろうか。そしてそれに気が付き始めた時、人類は今までとは別の道を選び始めるだろう事も想像できる。
先ずは化石エネルギーの消費量を押さえ込むことを始めるだろう(これは今先進国では始めている)。化石エネルギーの効率化を進めながら次のエネルギーに移行することを試みるだろう。一時、再び安易に原子力エネルギーが注目されるかも知れないが、最終的には太陽エネルギーだけに頼る事になるだろう。何故なら、地球は太陽の周りを回り四六時中その恩恵を既に受けているからである。
太陽は植物を生み出し、それが酸素と食料を供給してくれるからである。太陽エネルギーに依存することは人類が行き着く必然であると思う。何と言っても太陽はメンテナンスフリーである。
化石エネルギーの効率化を進める現在、二酸化炭素排出の平等化も求められていくだろう。一軒の家から出される二酸化炭素の量が規定されるようになるだろう。次は一人が出す二酸化炭素量が規定されるだろう。
そうなれば、生活のエネルギーは太陽から自分で捕まえなければならないだろう。
もしそういう事が行われなかったら、どういう社会が待ち受けているのかも想像できるだろう。
そういう風に想像してゆけば、現在自分は何をしなければならないか自ずとはっきりしてくるのではないだろうか・・・・



この前の日曜と月曜に4才の孫と二人で水上温泉に一泊し、天神平スキー場へ行ってきた。ゴンドラ
我孫子で少し雪が降っただけでも大喜びな年頃なので、ふんだんの雪の中でソリ遊びをさせたかったことと、まだ今までを継続している雄大な自然の一部でも見せてやりたかったことと、MAXの2階に乗せたかったからである。その為、天神平を選んだ。
初めは金、土の予定であったが天気予報を見て急遽日、月に変更。大正解だった。
正に雲一つ無い快晴になり、若き日が懐かしい谷川岳や白髪門岳が目の前に見えた。
孫も雪とソリ遊びに十分満喫できたと思う。
温泉宿も我々以外は一組の老夫婦だけだったので、大きな浴室は個室風呂状態で、孫は飛び込んだり、潜ったり、泳いだりと注意されずに好き勝手が出来、これも十分楽しめたと思う。
これでこの秋には二人で念願のテントをかついで山にキャンプハイクが行けそうである。ソリ4歳児と居ると、とても良い頭の体操になる。
何しろ質問ばかりである。「新幹線は切り替え線の上を通っても何で音がしないの」「新幹線は山手線のように一番前が何で見えないの」「ロープウエーは何で終点でぐるっと回るの」「ゴンドラに書いてある番号は何でバラバラなの(行き違うロープウエーのゴンドラを見ながら)」一台だけ出動した消防車を見て「何で一台しか行かないの? 一台じゃ消せないんじゃないの」新型の京浜東北線の車両を見て「何であの京浜東北線の顔は違うの」・・・・新幹線の中でも、バスの中でも、行きも帰りの一睡もせず質問攻めであった。
しかし、質問に対して4歳児が理解できるように一々答えるのは正に頭の体操なのである。その為、4歳児と対話をしていると自分の脳も若くなるんじゃないかと思え、とても楽しくなる。林
この小旅行に当たり勿論、自分の衣類などは自分で背負って行かせたが、私も大きなザックを背負っていた為だろう、荷物が重いとか、歩くのが疲れたなどは、一言も言わずに良く歩いてくれた。
4才になると完全に自分の置かれている情況を読めるようになるからなのだろう。
大人が持っている4歳児のイメージからいうと少し予想外だった。
この孫が20才に成るのは、16年後である。その時の温暖化された地球環境は、それによって引き起こされる社会情勢はどうなっているのだろうか。たった16年というのに全く読めない。爆発曲線に乗った加速度的な変化がもたらすものが何なのか、多分想像の域を超えて居るんではないだろうか(もし直線的変化なら当然読める)。
この孫世代をそんな中に放り出したくないと思う。白髪門
「兄ぃ~!(実は孫にはこう呼ばせている)何でこんな環境になるまで何もしなかったの? もう少し何故手を打ってくれなかったの」などと言われたくないし、言わせたくない。
何とかしたいと心から思うが、しかし、余りにも全ての動きが緩慢すぎる(何と言っても総理大臣が洞爺湖サミットがあるからと言ってやっと初会合をもつような国だから)と感じる。
何故、孫のことを可愛いとは思わないのか。可愛くないと思っているジジババなど居ないはずと思うのだが、何故動かないのだろう。
何故これから希望に満ちなければ成らない未来のある人生のことを考えようとしないんだろう。
ただ物を沢山買い与えたり、お金を与えることが可愛がる証では無いと思う。そんなことは誰でも解っているはずなのに、何故積極的に行動を起こそうとしないんだろう。
今の自分の欲望を律してでも孫世代の未来を夢あるものにすることは、残された時間の少ない我々の義務だと思うのだが・・・・

ちょっと前の記事だが、3月5日の朝日新聞ウオッチ「京都から失われた10年」、6日の記事で官邸主導で「首相主催 有識者懇」と同じ4面に「安部前首相、再始動は環境」というのが載った。雪柳
ウオッチでは議定書採択以降10年間で二酸化炭素削減に着々と手を打ってきた欧州と努力を怠ってきたこの国について書いたものだが、6日の記事は正にそれを象徴するかのようだ。今頃になって、そんなことが初めて官邸で言われているんだから、ニュースとして取り上げられたのだろう。
何しろ現首相と前首相の懇談会と勉強会は「初」会合なのである。「今頃初とは?? 勘弁してよ!!」と言いたくなる。赤芽この国の政府は「温暖化は大した問題じゃないので周りを見ながらゆっくり始めれば良い」とでも思っているんだろうか、と言うより今頃始めたのだからこれで良いと思っているんだろう。どんなデーターに基づいた自信なのだろうか。一度その根拠を発表してもらいたいものだ。それに基づいてイゼナの今後の開発計画も修正しなければならない。
なにしろこの国の行政を担当している公僕達は、全員の頭の中に昔から遅延回路が構成されているらしく、というよりも教育によって遅延回路が埋め込まれたままに成っているので、至ってノンビリと全ての事柄について遅れるように税金で動かしている。
水俣公害問題、薬剤エイズ問題、C型肝炎問題、狂牛病問題、アスベスト問題・・・・・・等々、上げれば切りがないだろう。その冴えたる物が太平洋戦争だったと思う。遅れたためにどれだけ多くの犠牲が出たことか(税金生活者という面から見れば軍人も今の公務員も同じである)。
解決を遅らせるのは、この国の組織の得意技である。だから随分昔だが松戸市に「すぐやる課」というのが出来たとき話題になった。こんな事が話題になるのだから、一般的には如何に直ぐやっていないかと言うことであろう。
選挙で選ばれた市長が号令を掛ければ直ぐ出来ることであるが、組織に任していては何も変わらない。全てが遅れるばっかりである。
だから温暖化対策は政治がもっともっと何とかしなければならないのに、実情は前記したように今時「初会合」である。
レンギョウ蕾3月19日経済産業省が「長期エネルギー需給見通し」の中で、企業や家庭が最先端の省エネ技術や機器を最大限導入した場合、2020年度の二酸化炭素排出量が90年度比4%減になり、それには12年間で企業や家庭の負担が約52兆円になることを述べている。
道路建設に今後10年間で60兆円近い予算をかけることを考えれば、別に問題ある金額ではない。単なる目先の道路建設に使う金があるなら1円でも多く温暖化対策に回すべきであろう。
今の自分より、未来の孫の方を優先するために、もう遅いかも知れないが、今すぐ目一杯舵を切るべき時だろう。
少なくとも、多少なりとも想像する能力を持っている人間の多くは、もう既にバラ色の未来を予測していない。結果が明確に予測できるのなら、今までのように、持って生まれた遅延特性に身を委ねているわけにはいかないだろう。
国同士で経済のための駆け引きをしているような場合ではないことを、たまには日本から発信しても良いのではないだろうか。
地球環境の未来のために、もし本当に大和民族が優秀だというのであるなら、それを示す良いチャンスと思うのだが・・・・その為に戦時標語をもう一度見直してみよう。「戦う一億、明るく強く」「時も資源だ無駄なく生かせ」「包め世界を日本の精神」「導く民の自覚持て」「揚げる日の丸世界の海に」「見よこの備え、この構え」などなど、何度読んでもうなずいてしまうのだが・・・・・

それからバカにした絵がもう一つ描いてある。コップに入れた食塩水にモールに縛り付けた糸を浸し、糸を伝ってモールにしみこんだ食塩水が蒸発するとモールの表面に塩の結晶が析出する、というものである。電柱
水が蒸発して塩が析出しているにもかかわらずコップの水が減っていないのだ。水が減らないでどうして塩が出てくるのだ。余りにもなめた絵だと思う。
いずれも今の教師はどんな顔をしてこれらの説明をしているんだろうか。いろいろな条件の場合を考えてその結果を想像しようとしている子供達の芽をつみ取る理科教育に思える。
現実の生活では条件によって答えなんかいくらでも変わる。
教育とは現実の生活を有意義に生きるための知恵を与えることではないのか。
ヤカンの取っ手は何時も理想的に上を向いているわけではない。現実には取り付け部分が緩んでいて、立てたつもりが振動で倒れるかも知れない。お湯が沸くまで常識的には付き添っているわけではない。シロッカス熱源が太陽熱なのか、IHなのか、ガスなのか、ハロゲンなのか、薪なのか、炭なのか、石油ストーブの上なのか・・・・R君は日常的に太陽熱でやかんのお湯を沸かすという貴重な体験をしている。上から熱が来るからと言って、ヤカンを逆さまにして底に太陽熱を与えるわけにはいかないので、先ず太陽熱を吸収するのは取っ手である。今はそういう事が起こる時代である。
そういう実体験で感じた事を分析し、その理由を知ることが勉強ではないのか。
そんな事も教えられない授業に存在価値はあるんだろうか。
例え取っ手が立ててあってもガスの炎の出方によっては、コアンダ効果(物の表面に沿って水や空気が流れる現象)でそこに熱が集まっているかも知れない。IHでは起こらないが、ガスレンジを使用している場合はプラスチックが焦げているのをよく見かけるではないか。
この場合は焦げるほど温度が上がっているわけで、少なくとも沸騰している100℃よりはだいぶ温度が高くなっていることになる。
模範解答を多く暗記しただけの人間がもしヤカンを開発したら、単に見た目の格好だけを考えたデザイン(そういうものをデザインと言って良いのか)になり、とても使いにくいヤカンになるだろう。
取っ手が熱くなると答えた人間は自分の実体験から、使う人が火傷しないような取っ手を中心に考えたヤカンのデザインをするだろう。太陽熱でも安全に使える物を開発するだろう。
現実の社会には沢山の正解があるのが普通だ。朝日強制的に一つの答えに持って行く洗脳はどんなメリットがあるんだろうか。実体験よりも強制的に示された答えをより沢山暗記した子供が優秀と称される学校に進み、より多く公僕に成っているのかと思うと・・・・
あらゆる事件を引き延ばし、たびたびテレビに映り、判で押したような薄っぺらで、緊張感の無い、あの間の抜けた無責任な回答もうなずいてしまう。
この教科書を見て誰も何も言わないのもとても恐ろしいことである。これも教育の結果なのか。
しかし、自分が子育てをしていた時には理科の教育がこんな風だとは気が付かなかった。
この数ページのテキストを見ても今の日本の教育の底の浅さが見えるような気がする。
大多数の人達が遠赤外線の誇張宣伝を見抜けないのも納得できる。
こんな教育を受けた人間が音頭を取っていて、本当に温暖化なんて解決できるんだろうか、この国は・・・・


R君のお母さんから、ご子息の理科テストの内容について質問を受けたので、それに使われた学習指導要領準拠と書いた教科書(自習書なのかな?)を見せてもらった。黄色クロッカス
それを見てスモール企業のスモールな事など言っていられない、この国にとって至ってビッグな由々しき事であると感じた。これが我々の周りで発生している、あらゆる現象を理解するための理科の授業かと思うとちょっとゾッとする。
彼は小学校4年生である。そこで既に対流と熱伝導の勉強をしているには、ちょっとびくりしたが、いい加減な内容を平気で書いていることにもびっくりし、読んでいる内に腹が立ってきた。
そのことが由々しきことの一つ目で、二つ目は、既にこういう事を小学校で勉強しているにもかかわらず、生活の中では勿論、仕事の中でも一般にはそれらの知識がほとんど利用されていない現実のことである。上弦の月住宅の温熱環境の仕事をしていると小学校4年生で習っている、このような熱のことが大学院を出た人間の仕事の中でも生かされていない場面に非常によくぶつかる。
現代社会の中ではこの4年生の学力レベル以下で仕事をしている人がちょっと多すぎるんじゃないだろうか。
温暖化に対しての多くの人達の鈍感なのは、こんな教科書を使った理科教育のせいなのかも知れない。
この教科書の作り方は、子供如きは、子供程度はと、バカにして手を抜いているようにしか取れない。
こういう教え方をされてきたのでは、社会に出てから役に立つわけがない。
教科書の中で「もののあたたまり方について答えなさい」というテストがあり、アルミのヤカンだけの絵がある。
取っ手はまっすぐ立っていて、その持つ所には黒いプラスチック(ベークライト?)が成形されている。
質問1、ヤカンの取っ手部分は熱くなりますか。R君は「熱くなる」と答えた。バツである。答えは「熱くならない」のだそうだ。
次にその理由を聞いている。答えは「取っ手の部分は金属でない物で出来ていて、熱がつたわらないから」なのだそうだ。
ここには全く間違ったことが教えられている。R君の答えが正解である。もしこの教科書に書かれているように「熱が伝わらないから」というような物質が作れたら間違いなくノーベル賞である。究極の断熱材であるからだ。電柱と鳥熱が伝わらないのではなく、アルミに比べれば伝わりにくいときちんと教えるべきだ。いずれにしたって熱は伝わるのであり、アルミよりも少し遅れるに過ぎない。
実生活の視点から見れば、取っ手を熱くする他の要因だってあるだろう。
4年生だからと言ってバカにしたような書き方はするべきでない。
もう一つ、水を入れた試験管を斜めにして(あ)一番底からアルコールランプで熱している。(い)中間を熱している。(う)水の表面に一番近い部分を熱している。それぞれ一番初めに暖かくなるのはどの部分か、と言う質問である。
その前のページの記述に、ビーカーの底に線香の煙を滞留させ、下から熱すると、熱せられたところから上に上がる・・・と書いてある。先ず底にある煙が熱せられて上に行く、と書いてあるにもかかわらず、試験管の問題の答えは、三つとも水の一番上の表面から暖まる、が正解になっている。開いた口がふさがらないとはこのことである。

次回に続く



いくらスモール企業だからといっても販売戦略は大切である。313波紋
しかし、知名度の無い企業が、超知名度の無い商品を闇雲に売り歩いたところで売れるわけがない。特に、今までに存在しない概念の商品は、自分の持っている慣れ親しんだ既存の販売チャンネルでも、そう簡単に売れるものではない。だからといって大々的に宣伝を打つ事など全く不可能であるし、雑誌などに中途半端な広告を単発的に載せたところで(スモール企業にとってはそれでも莫大な出費になる)、自己満足以外には何もメリットは無い。正に大海に一滴のしずくを落とした程度で、世の中には微塵の変化ももたらす事も出来ない。コゲラ
現在、イゼナはいわゆる売り込み営業活動を行っていない。理由は、放って置いても売れるからではない。売り込み営業をしても売れないからである。興味のない物を持って行っても売ってしまうのが一般的な優秀な営業活動なんだろうが、今までの体験上、時間的にも体力的にも余りにも無駄が多いと感じるからだ。
もう一つの理由は、こちらから単に持って行くと、いわゆる「足元を見られる」からだ。理解されなければされないほど、そういう事が起こってしまう。つまり「安ければ買ってやるよ」ということである。勿論そういう場合は性能など何の関係もなく、ただ安ければ良いだけである。
それでは初めからユーザーの為のパートナーシップなど存在しなくなってしまうし、今までにない性能を売りにしている意味が全く無くなってしまう。
しかし、もう言い古されているが、現代はインターネットのホームページがスモール企業の主張を自由に伝えることを可能にしてくれている。
インターネットはそれに掛かる金額の面から言って、誰でもに自由に開かれていると言っていい。
スモール企業にとっての宣伝媒体はこれが全てだと言える。インターネットの中ではスモールもビッグもないからだ。金の量でなく自分のセンスだけでどんな主張でも表現する事が出来るため、スモール企業にとってインターネットは正に天の恵みであると思う。
勿論何事もそうだが、だからといってホームページをただ作ればそれで効果が出るわけではない。やはり日々の努力は欠かせない。世の中、常に競争である事には変わりなく、ホームページを作ったからといって少なくとも暇が出来るわけではない。
ホームページの内容に対してはあらゆる面に於いて「正確な表現をする」を最大のモットーにしている。紫クリスマス世の中の広告宣伝の中には余りにも嘘と誇張が大過ぎる。遠赤外線などもその類である。また、それらを見る人も余りにも無知である場合が多い。読み書きソロバンぐらいは出来れば、世の中は何とか生きて行けるため、それ以外の特に理科的な基礎知識にほとんど興味無い人が多いからだろう。
義務教育の結果で読み書きソロバンだけなら江戸時代と一緒だと思うのだが、いずれにしてもホームページの内容は出来るだけ誰でもが理解できる内容に成るよう努力すべきと思っている。
そうは言ってもホームページが急速に販売量を増やしているわけではないが、しかし特に最近は確実に効果が上がっている事が実感できる。
現在は「売り込み営業をしなければ売れない物など作るな」と自分に言い聞かせながら次の商品展開を目指している。
自分の経営する超スモール企業は、人よりも一歩でも半歩でも先を行く商品の開発しか生きる術はないと思っている。

イゼナが執っているこのような仕事の仕方は、現在の建築業界の暗黙のルールから見れば随分と非常識と思われているのだろう。波紋
29年間もこの業界で仕事をしているのでそのことは良く分かっているつもりだ。しかし、スモールであればあるほど自己防衛の意識が如何に大切か、危機管理がきちんと出来なければ生きて行けないことをその間で学んだ。どんなに大きな契約が取れても集金が思うようにいかず、こちらの資金状態が悪化し、余計な労力を強いられたり、ましてや集金が回収できない事態に陥ったりすれば、元も子もないばかりか、自社の存続まで危うくなってしまう。何と言っても新しい物の開発がストップしてしまう。
それにしても、今もたまにあるが 「おたくは随分と殿様商売をしているね」と言われることがある。相手がどう感じるかは自由であるが、「お金を出して使う人が快適な床暖房でなければならない」ということから独自に開発した結果、やっと常識的な動きが出来るようになったのであり、殿様商売をすることが目的ではない。殿様商売と言うより、対等な商売、新しい技術を持った商売という方が適切であると思う(大体、今時「殿様商売」などと言う感性自体が時代遅れである)。311鳥イゼナはアクアレイヤー床暖房を採用していただいたお客様のために仕事をしているのであり、どの企業のためにも仕事をしている訳ではない。協力企業はそういう意識に益々変化しなければならないだろう。その為には自分自身が顧客から直接指名されるような技術と商品の開発をしなければならないと思う。
古い慣例に縛られた非常識な常識のために、もしイゼナが倒産するようなことがあれば、少なくともお客様のプラスにはならない。少なくとも「殿様商売をさせてもらっている」のではなく、将来を見て他に無い独自の床暖房を開発し、技術でそういう状況(自己防衛の出来る状況)を作り上げたわけであり、何らかの見返りや裏金を払ったりして採用を獲得ている訳ではない。
こういう正常な取引関係は自分の努力次第で誰でも出来ることである。その為にはやはり他が真似を出来ない独自の技術や商品を持たなければならないだろう。
そういう理屈通りのことを実践していれば、どんなスモール企業でも世の中で存在価値を発揮し続けることができると思う。
アクアレイヤーを独自に持った事による受注の仕方の違いは、施主か設計事務所によってその採用が決められ、家を建てる企業などによって選んでもらわなくなったことである。
家という物はこれから益々一つの企業だけで出来る物ではなくなるだろう。みんなが平等の立場で得意な分野の技術を持ち寄り、力を合わせて初めて完成させることが出来るのだと思う。それが唯一建て主の為になることであるし、社会の進化に貢献することであるからだ。柳
これからはCO2を出さないで生活できる家を作らなければ成らない為、今までの常識や慣習に浸っていたのでは対応できず、ますます力を合わせることが大切になって行くと思う。
何時までも時代遅れになった古いしきたりや慣例に縛られていては、新しい時代に対応することはできない。特にCO2を出して良い時代から、出してはいけない社会に激変しなければならない時代である。スモールであればあるほど、新しい時代を先取りして行かなければ存続はおぼつかないだろう・・・・と自分に常に言い聞かせている。

次回に続く

現在の経営方針を執っているには勿論理由がある。公園梅
床暖房の仕事に携わってから29年になるが、その内17年間はいわゆる既存品の販売施工をしていた。つまり誰もが手に入る物を買ってきて単に販売していただけである。誰でもが手に入るということは自分だけが売っているわけではないのは当然である。そういう仕事のやり方を17年間やって来て先ず自分には合わないと思った。
床暖房については何度も書いているが、どの床暖房も単に床を直接温めるだけだから、どの製品もドングリの背比べで性能の違いは無い。
そんな製品を多くの企業が売り込む訳だから、足元を見られ単純に価格競争になり、その他しつこく訪問回数を増やしたり、相手の担当者に何かメリットを与えるしか商売を決める方法は一般的には無い。それに、決まったところで、支払い条件は相手の都合(拒否すれば当然仕事を拒否されてしまう)でほとんど決まってしまうことが多く、その結果随分と理不尽な思いをさせられた。又仕事が決まっても、その支払いも当然のように手形だし、挙げ句の果てにそれが不渡りになり随分と大変な思いをさせられた。
そんなわけで超スモール企業は、独自商品を持つしかないということをつくづく悟らされた。そうでなければ独立した企業とは言っても単なる形だけであり、実際は相手のペースでいいように扱われている存在に過ぎないからだ。
それで商売にしている床暖房に対して疑問に思っていたことを改良した物を独自に開発しようという決心をした。
黄水仙床暖房の開発に絞ったのは、今までお付き合いしていただいた設計事務所に持って行ける商品だったからである。つまり新しいユーザーの開発をしないで済んだからだ。
これはスモールビジネスを成功させるための鉄則であると思う。
今まで自分が作り上げたユーザーを大事にすることが最も必要である。商品開発も行い、新しいユーザー開発もするとなるとスモールビジネスの範囲を超えてしまうと思う。商品開発のみ(又はユーザー開発のみ)に資源を集中させるべきだ。
また、このままの仕事をしていたのでは、売り込み営業のセンスが無い私にとっては、じり貧になるしか無かったこともオリジナル床暖房を開発しようという意欲をかき立てた。その結果、アクアレイヤーという他に類を見ない床暖房を何とか開発することが出来た。
月桂樹一つのテーマに集中して何とか商品化まで出来たということは何とも運が良いことであるる。つまり新商品開発率が100%である。それは血のにじむ努力という様に思われがちだが、実情は「付きがあった」「運が良かった」という方が適切な表現である。
しかし、新床暖房を何処へ持ち込んでも、初めはほとんどの人が鼻もひっかけてもくれない状況だった。誰も見たこともなく、体験したことも無い商品を、聞いたこともない企業名の会社が出したところで売れないのは至って当然である。だが論理的に間違っていなければ、ごく少数の人ではあるが理解し、興味を持ってくれるということを発見できた。これは至って大きな収穫であり、その後のイゼナの方向付けを明確にする大きな一つになった。
全く独自に自主開発が出来たことにより、その後の仕事の仕方を大きく変えることが出来た。
特に、取引条件が合わなければこちらから辞退する覚悟が出来た。当然、手形は一切受け取らないことにできた。工事の始まる前に現金で半分支払ってもらうことにした(これは設計段階からかなり時間を使うことと、物件に合わせて工事前に全て作り上げて置かなければならないからだ)。最後の工事であるコントローラの取り付け前に、残りの半分を現金で払ってもらうことにもした(これも今までの経験に基づいている。約束をしたのに仕事が終わってから値切られる体験を多くしたからである)。又、値引きの割合も全て同じにして、値決めの交渉はしないことにした。同じ物を出すのに相手の大きさや押しの強さで値段を変えるのは差別をしているようなので止めた。勿論、値段の入った正式な注文書が来なければ、生産(アクアレイヤーは全てオーダーメードの受注生産)もしない。つまり工事もしないことにした。
以上のことが現在のイゼナの経営方針を決めた理由である。

次回に続く

先回は理念の大切さを書いた。理念が明確でなければ目指す方向も定まらず、スモール企業にとっては致命傷になってしまう。
テーマを決めるのにもう一つ重要なことがある。それは未来の社会のありようを想像することである。それもエネルギーの形態がどうなっているかを想像することである。36赤梅
それにより社会生活のありようが変わるからである。もし薪が主エネルギーに成ると想像するのであれば、それにより成り立つ社会がどうなるのか想像できるし、そこでどんな生活のために、どんな住まいがあるべきなのか思い浮かべることができよう。
核融合がエネルギーの主体の場合は・・・・
太陽エネルギーの場合は・・・・
しかし、少なくとも石油や石炭などの炭化水素系のエネルギーは想像できないだろう。もしこのまま続けば社会その物が存在しなくなり、そんな社会を想像しても意味がないからだ。
未来のイメージが決まれば、その未来社会で必要な物が何か想像することが出来る。その中でそれにつながり今自分で出来ることが開発テーマである。ぺんぺん草イゼナの場合は先ず100%太陽エネルギー社会を想定している。何故なら人類がその存在をゆだねることが出来るエネルギーは太陽エネルギー以外考えられないからだ。つまりメンテナンスフリーで、あと何十億年はエネルギーを出し続ける、無料のエネルギーだからである。
そんな太陽の周りを回っているという事実を無視してエネルギーのことを考えてもほとんど意味がないと思っているし、太陽系の一員としてその必然性にもっと素直に従うべきだろう。そういう社会になれば当然CO2が出ない社会である。住まいから生活によるCO2が出ない社会である。
そういう社会に移行するためには、今、住まいをどうしなければならないのか。勿論住まいだけ考えていても始まらないが、住まいとして今からやっておかねばならない事は何なのかを追求する必要がある。
そういう風に、未来社会を想像することによって必然的に進むべき方向、解決すべきテーマを決めることが出来る。
今あるほとんど全ての物は、未来志向から生まれた物でなく、エネルギーは好きなだけ金で買えるんだ、CO2を出せば出すほど価値があるんだという認識の中で商品化されてきた物である。それらはCO2を出さない物に切りかえる必要がある。開発テーマいくらでも作り出せると思う。36小鳥イゼナは太陽熱を先ず捉え、溜め込み、そしてそれを大切に使う、つまり逃がさないということにテーマを絞っている。
未来社会のエネルギー状況の想定無くして、未来社会のありようなど想像できるはずがない。想像できなければ開発テーマを決めることも出来ない。
未来を目指すとなると、今は誰も見たことのない商品を開発することになる。そうするとほとんど理解されず、当然ほとんど売れない物をつくるということになる。
しかし、いつの時代もごく少数の先を見ている人達がいるものである。インターネットの時代はそういう人達とのめぐり会いを可能にしてくれる。
そういう人達のために商品開発をするのもスモール企業の役割だと思っている。少数であるために大企業は参入してこないが、同時に会社を大きくすることはできない。しかし、誰も手を付けない分野を一人で突っ走るのも醍醐味である・・・・と負け惜しみも言っていられる。

次回に続く

売れるか売れないかを考えるのではなく、先ず「理念」を明確にする必要がある。34水鳥
経営などと大袈裟でなく、何をどんな風に考えながら仕事をしているか書いてみる。
17年間のサラリーマン生活の後、イゼナを立ち上げてから22年になる。長くもあり短くもあるが、いまだに大きくできないところを見ると、経営者としては3流なのだと思っている。その為、これから大いに金儲けをするために企業を興そうという人の参考には成らないだろう。
会社を辞め(というよりサラリーマン社会からはじき飛ばされた、の方が適切な表現かも知れない)独立する前から思っていたことが一つあった。
それはこれからの時代、企業は「理念」が勝負だということである。これは独立してから22年経った現在も益々正解だと思っている。
この温暖化による自然環境激変の中でどんな規模の会社でも、今まで通りの古い価値観である「どうやったら儲かるか」だけでは新商品の開発などとてもおぼつくものではないだろう。それと「どうやったら儲かるか」ということについては私が至って不得意なので、食ってゆくためには「理念」で勝負するしか無いとい実情もある。
何はともあれ、いずれにしても「理念」を明確にし、商品化してゆく方向を目指すしか超スモール企業が生き残れるすべはないと思っている。
以下に少し長いがイゼナの理念である。

34紅梅私たちは21世紀を考えます
私たちは環境と人のことを考え、
住まいの熱に関わる部材を独自に開発する専門会社です。
私たちは現時点で求められていることに迎合して商品開発はしません。
売れるか売れないかという価値基準で商品開発はしません。
未だお客様が気がついていない、未来社会で必要になる商品を開発することがプロとしての社会的使命だと思っています。
21世紀の今、私たちは二酸化炭素の放出を急速に減らさなければならない状況に置かれています。
二酸化炭素の急速な放出は、特に20世紀の発想と技術によりもたらされました。
本来はもう、そんな発想で開発された商品を社会に提供すべきでないと考えます。
私たちの考える原点は「人間」ですが、
人間を支えているのは地球環境であり、
地球環境を支えているのは、
太陽エネルギーだという視点に立たなければ快適な生活が成り立たないと考えています。
地球環境を快適にしないで、快適な個人の生活などあり得ません。
「人間」を考えるのであれば「人間」のことだけを考えていたのでは何も解けません。
ましてや、暖房機器の能率だけを考えたのでは、
環境や人間に必要な暖房機器の開発はできません。
「床から熱が出さえすればいい」という程度の発想の中から
人間にとっての快適な床暖房など生まれるはずがありません。
ましてや、そこに二酸化炭素に対する考えなど入るはずがありません。
そうゆう視点から「人が生きるために本当の快適さとは何か」を考えています。
私たちは太陽熱が利用できることを最優先に考えています。
それが二酸化炭素を削減するための最良の手段だからです。
それが掛け替えのない子供達や孫達に対しての思いやりだからです。
私たちは既成概念に囚われず、自由な発想で全てを見直しています。
だからこそ、アクアレイヤーヒーティングシステムを開発できたのだと思っています。
21世紀に床暖房という機能も名前も無くなると思います。
21世紀の住宅では床暖房を入れなければ快適にならないような家の設計をすべきではありません。
アクアレイヤーヒーティングシステムは、
建物の熱的性能を高くする為の蓄熱材であると同時に熱拡散部材であると考えています。
この熱部材を中心に、今後も更に快適な住空間が得られるように新部材の開発を目指します。
以上

クリスマスローズスモール企業であればあるほど「理念」を明確にする必要があるだろう。資金もない、人材も少ない中で社会の為になり、尚かつ食ってゆくためには自分自身の進む方向をより鮮明にし、焦点を絞って行動の密度を上げるしかない。
それが出来れば現在はかなりやりやすい時代ではないだろうか。こんなに方向を決めやすい時代は今まで無かったし、これからも起きないように思う。
勿論、温暖化を引き起こした今までの価値観に変わって、温暖化にならない新しい価値観を作らなければならないからだ。
そして古い価値観の元で作られた全ての物を新しい価値観で見直し、作り直さなければならないからだ。
正に、大産業革命の始まりの時代だと思う。
そんな時代だからこそ、しがらみが少なく、身が軽く、意識転換を素早くできるスモール企業の出番なのではないだろうかと思っている。

次回に続く





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