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人間が人間らしく快適に暮らして行くために最も大切なものは、エネルギーであることは以前から何回も述べている。
立派で格好良い家であれば良い訳ではない。
どんなに素晴らしい形の家であっても、そこにエネルギーが無ければ、それはただの物体としての家に過ぎず、倉庫と同じであり、誰も住もうとしないだろう。椿
しかし、「家」という物の基本は、どんな地震にも台風にも絶えられる構造を持ち、雨風が防げる物である(そうでないものは「家」とはいわない)。その上で、初めて「住まい」としての体裁を整えなければならない。
そこで最も大切なものがエネルギーである。
家という建物を人間の住まいにするためにはエネルギーが無くてはならない。

現代は必要なだけエネルギーを金で買える時代である。その為、皮肉にも最も大切なエネルギーのことをほとんどの人が意識するこができなくなってしまった(これらのことも何度も書いている)。
その為、エネルギーのことを全く考えずに物事全てを進めることが当たり前になってしまった。
つまり、エネルギーの意識無しで全ての価値観が組み立てられてしまったのだ。
その中で甘えていられたのだ。
それが出来ることが先進国の条件であるかのように言われた。
経済成長だけを考え、石油をたくさん買えるようにしておけば、それで良いと思われてきたのだ。
それが永遠に続くと勘違いされてきたのだ。
それらの考え方に対して世界は危険だと思うようになってきた。菜の花
石油を使うことがまずいということになれば、今までの間に作られ、社会を牛耳ってきた価値観と権威はほとんど全て失墜することになってしまう。
家の設計手法も例外ではないと思う。
それは設計の順序を見れば自明である。
最後になって今まで設計してきた建物の熱負荷計算をやっとすることだ。
熱エネルギーのことを全く考えないで設計をしてきた証拠である。
つまり、今、自分が設計している家がどのくらいの石油エネルギーを消費(CO2を排出)するのか全く知らないで、意識することなく全ての仕様を決め、形を作ってしまうのだ。
後から石油エネルギーが好きなだけ金で手に入れることが出来る、という条件の下でだけでしか成り立たない設計方法なのである。故に主観だけで、単なる個人の好みだけで設計することが成り立ってしまうのだ。
しかし、エネルギーを自前するために自然の原理を取り込むとなると、自分の好きなようにするということだけでは行かなく成ってしまう。
少なくとも、自然の原理を理解し、それと仲良しにならなければならないだろう。しだれ桜

延べ床面積は四人家族の生活を考えて40坪と決めた。これに然したる根拠はない。欲しいスペースを足していったら40坪ぐらいになっただけだ。
勿論、構造を出来るだけ単純化するためと、外壁面積を最小にするため正方形とし、総二階にした。
ダイレクトゲインを利用する以上、本来は東西に長く取り、南面を出来るだけ広くすべきなのであるが、土地の寸法上、それができないので、せめて熱が逃げる面積を最小に押さえるため、正方形とした。
当然、屋根は太陽電池を載せたり、給湯用集熱温水器を載せるため南面に傾け、雨水が集めやすいように出来るだけ広い面積にした。また、夏の南風が吹き抜けて行くように、無風時でも空気の上昇気流が起きやすいように、北側に近い最上部に大きな北向きの開口部を取った。ほぼそれらの条件だけでプロポーションを決めた。

次につづく

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今回の実験ハウスの熱源は勿論、太陽熱である(補助熱源として、お湯を作るヒートポンプつなげてある。これは冷水も作り出せるので、夏には土間もどき冷輻射面として実験もしてみるつもりだ)。
太陽熱を利用するという考え方には、24時間サイクルでの利用する考え方と、365日サイクルで利用する考え方の二つがある。
実験ハウスには、両方の仕組みが実験できるようにした。クロッカス
考え方としては、アクアレイアーを床暖房としては使っていない。あくまでも太陽熱の蓄熱槽であり、木造住宅の熱容量を高めるための熱部材である。
勿論、そこがアクアレイアーの良いところであり、結果として蓄熱槽が同時に床暖房機能も持っていることになる(なお、基本的な考え方としては今まで言われてきたような、床暖房を入れなければ成らないような家の設計は止めるべきであり、「床暖房」という言葉自体を死語にすべきである。床暖房さえ入れれば快適になる、などということは幻想に過ぎず、床暖房=買うエネルギーの投入=CO2発生システム、であり、そういう意味でも基本的にはこれからの時代に不必要とすべきである。但し、熱容量は必要)。
今回の建物のキーワードは「太陽熱」と「空気の流れ」であり、CO2排出大幅削減の可能性を探る試みでもある。
床暖房という陳腐な技術にしがみつかずに、当然、企業として未来のイゼナを担う為の技術の開発でもある。
その為の最大のキーワードは勿論「エネルギーの自前」である。CO2排出大幅削減の最大のテーマである。
イゼナが以前から練っていたアイデアを出来るだけ組み込むことにした。それに設計方法も順序も、勿論概念も変えることの試みでもあった。
先ずは構想を練るに当たり、間取りを考えることを無視したことである(家の形が決まってからは考える)。
今までの間取りから先に考えるやり方には、エネルギーの視点が入っていない。(単なる定性的な省エネの考え方は取るに足らないので、エネルギーの視点が入っているとは見ない)。
キツツキ間取りをいくら練ったところで完全なものなど出来るはずもないし、所詮、住んでみなければ分からない事である。
例え、万が一、良い間取りが出来たとしても、そこで生活するためのエネルギーが思うように手に入らなければ、暮らしなど成り立たないからである(今まで通りCO2を垂れ流すエネルギーを買うことが前提であれば話は別であり、論外である)。「エネルギーの自前」という考え方をすれば、間取りからスタートできないし、間取りは二の次三の次になってしまうのは当然である。
家とは住まいであると同時に、太陽エネルギーを取り込み、溜め込むための箱である、とすべきだ。また、空気が自然に動く構造を持った箱でもある。
だから、エネルギーを取り込みやすく、溜め込みやすい形はどうすべきかということと、自然な空気の動きをどう作るかを先ずは考えなければならないのだ。
それと同時に、熱エネルギーが出難く、入り難く、直射日光が冬が入りやすく、夏は入らない形と構造と仕組みを考えなければならない。
先ずはそこに主観の入る余地はほとんど無い(ただし、エネルギー自前の形が決まった後は主観の世界、デザインの世界である)。
自然の原理が左右する世界であり、それに基づいて、それに順応する形を見つけなればならない。
それを住まいの設計の原点にした。
要するに、体温37℃を維持するために常に放熱している熱を、出過ぎないようにしたり、出やすくする空間環境をどうするかということである。
ただ深い庇にすれば、それで夏の日差し対策をしたことには成らないし、それほど単純ではない。また、冬対策としてペアガラスを入れれば、それで良いわけではない。梅
今回の土地はほぼ南向きであるが、13度ばかり西に振れている。二車線道路をはさんで二階建ての家が建っているだけの太陽エネルギーを得るためには非常に条件の良い場所にある(そういう場所を選んだのだ)。
その先は田園風景が広がっている。
先ず争点になったのは、建物を完全に南に向けるかということであった。
前を走る道路は北にちょっと振れた西向きであり、周りの家は全てその方向に合わせてある。家の向きの理由はそれ以外に考えられていないので、特別それらに合わせる必要はないのだが、今回はそれだけは日和ってしまった。
その代わりに太陽熱集熱温水パネルを取り付けるベランダの手摺りの方向は真南を向けることにした。
土壌蓄熱用の太陽熱を最大限得るためである。

次につづく



鳩山政権がCO2/25% 削減を掲げる中、CO2ゼロを目指す実験住宅と銘打った。
多分、多くの人から、そんなことは不可能と言われるだろう。
まあ、化石エネルギーの中にどっぷり浸かった生活の中から、その維持だけを考えているのならば当然だろう。
しかし、よく考えて欲しい、最後は所詮太陽エネルギーを利用した社会を作るしか無く、CO2ゼロの社会が来るのは必然である。白梅
その為には、今からCO2ゼロを目指す技術を開発しておくことは至って当然のことではないだろうか。
道のりは遠いかも知れないが、やるしかないのだろうと思う。
今、私が社会の為になるということは孫の世代に効果が出る技術を開発することだと思っている。
そんな目的を含んだ実験住宅の見学会が無事に終わった。
その準備のためブログが全く書けなかったが、100人以上の方々にいらしていただきとても満足している。
悪い天気の中、遠路ご足労いただき有り難うございました。
実は前日まで「何でこんなつまらない家で見学会をやるんだ!」と言われはしないかと非常に心配であったが先ずはホッとした。後日、励ましのメールを何人かの方々からいただき、当日の朝まで大変な思いをしたことが報われた気がした。紅梅
前々から住まいのイメージは大地から泡が持ち上がり、それがしっかり断熱されているものであった。つまり、泡の中は大地の温度の影響と断熱材に穴を開けた開口部からの太陽熱の影響を受けることになる。
こんな形が何時の頃からかイメージされはじめていた。
この実験住宅「椎名邸」はイゼナ社員椎名夫妻の住まいである。
この住宅が大袈裟にも実験住宅と言っている所以は、これからの住宅の温熱環境の熱源の在り方を試すためである。住まいに必要な熱エネルギーには暖冷房用、給湯用、調理用があるが、今回は先ず暖房についての実験を試みた。
先ずは、暖冷房に於けるCO2の発生をゼロにすることにチャレンジしようと思った。
これに見通しが付けば、次は給湯用、調理用のCO2ゼロを目指してみたいと思っている。
というより、この地球上で使用できる最終的なエネルギーは太陽しかないのだから、CO2ゼロというよりも一年を通して太陽エネルギーで使える給湯、調理システムを開発するしかない。建物1
勿論、太陽電池とバッテリーや水素発生器・燃料電池を組み合わせて利用する方法もあるが、先ずは、そこに安易に逃げ込まず、太陽「熱」エネルギーを利用するシステムにチャレンジしてみたい。
太陽電池を使うシステムは金さえ払えば誰にでも出来ることであり、技術屋の端くれとしては太陽熱の利用で解決することを先ず考えてみたい。
いきなり白旗を揚げるようなことはしたくない。

次回につづく

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