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2011/10/19朝日新聞の〈耕論〉原発と司法、において、原発の安全性をめぐる裁判は、これまでほとんどが原告敗訴だった、ということについて書かれていた。
これまでの原発訴訟で原告勝訴は2例だけ。高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)の設置許可を無効とした03年の名古屋高裁金沢支部の判決と、北陸電力志賀原発2号機(石川県)の運転差し止めを認めた06年の金沢地裁判決である。
だが、いずれも上級審で原告が逆転敗訴した。これらの状況について元裁判官の海保寛氏が語った事について書いてみたい。
先ず、海保寛氏が語る内容に絶句せざるを得なかった。3わら
海保氏は言う。
原発訴訟をめぐっては、最高裁が一つの「判断基準」を示した。要するに「国の審査指針は専門家が集まって作ったのだから、司法としては見逃すことができない誤りがない限り、行政庁の判断を尊重する」これが司法の流れを主導していくと考え、私もそれを前提に判決を書きました、と述べている。
最高裁の「判断基準」を参考にするというのは司法に於ける通例なのかも知れないが、そんな理由で原発という特殊な技術の安全性の裁判に判決を出していたのだと知り愕然とした。
ここには裁判官として、一人の人間として「原発とは一体なんぞや?」という原点を見つめようとする視点が全く入っていない。裁判の判断とはこんな程度なのかと初めて知ることができた。 
これではこの国の住民が救われるはずはない。
何故、行政が言う「専門家」というものが適切な専門家であると判断出来たのか。
行政の判断に何故誤りがないと判断したのか。そもそもスタートの根本からおかしいと言える。要するに、原発について自分では何も判断していないと言う事ではないのだろうか。
裁判官とは行政で言う専門家を単に鵜呑みにして、裁判として判決を出すというセレモニーのピエロをやっているに過ぎないのではないだろうか。
行政の言う専門家の判断を踏襲し、結論とするような裁判官に私達は税金など払う必要があるのだろうか。
初めから、原発(核技術)の問題というのは、今までの一般技術とは全く異なるのは自明のことである。いくら文化系とは言え人間として感ぐらい働かないのだろうか?
その判断もろくに出来ない裁判官に裁判を任せる民主主義のシステムとは一体何なのだろうか。チョウチョ

大体、超強毒性の核廃棄物を出し続け、その処理方法の見通しも立っていない技術を、其れまでの技術と同じ技術であるかの様に軽々しく扱う訳にはいかないはずだ。
どんな事が有ってもfail safe側に移行する事の確証が持てないのが核技術であり、そんな技術を敢えて地球環境の生命圏の中で扱うなど論外なことであるはずだ。核反応はわざわざ生物圏内でやらなくても太陽に任せておけば良いことである。しかし、何故そのことに思いが行かないのだろうか不思議で成らない。
こんなに重大な問題に自分で判断しようという姿勢が伝わってこない。

原発の安全性を検討するのに原子炉内の部分の議論をすることなど、正に重箱の隅を突く様なことであり、本来、議論に値しないことである。にもかかわらず、其れが原発の安全性を本気で検討しているのだと思われていることに恐ろしさを感じる。
また、「しかし、どんなことが起きたら複数の管が同時に壊れるのか。専門家ではないものですから、想定するのが難しい」とも言っている。「専門家ではないものですから、想定するのが難しい」だから、行政が選んだ専門家の見解に従うと言うなら、原発の安全性に対する判断など初めから引き受けるなと言いたいし、裁判をする必要はないだろう。
一般社会から見れば、行政が選んだ専門家というのは、行政に都合の良いことを言っている原発に関わっている人間に過ぎないというのが常識であると思う。そんなことが見抜けずに「専門家」の言う事だから尊重せざるを得ないというような最高裁の判断は何ともお粗末である。
また、「多重防護の仕組みがあり、訓練もなされている。ならば、そうそう大きな事故は起きないのでは」と全く思考停止である。ここでも人間がやる行動の不完全さと、原発の本質との関係について、まるで考えてもいないし、解ってもいないようである。
また「福島第一原発の大事故には衝撃を受けました。一番驚いたのは、すべての電源が失われたことです。原発の安全設計のもとになる審査指針は、長時間にわたる全電源の喪失は想定していません」これも、人間のやることは常に不完全であり、全てを想像することが出来ない、という人間として当たり前のことを理解していない表現である。ボート
想定外と言って済ますことが出来ない原発は、だから人間の扱う技術ではないのである、ということまで至っていないのである。
これらの文章を見ていると、裁判というのは、裁判官というのは、現状の裁判システムを維持する為にあるのであり、少なくともこの国の住民を幸せにする為に有るわけではないことが良く解る。

「すでに米国のスリーマイル、旧ソ連でのチェルノブイリの事故がありました。私は福島の事故のように身近なものとして受け止めていなかった。認識が甘かったと思います。」とも言っている。ここでも想像力の全くの欠如であるし、社会の出来事に対して不感症な生き方をしているのだろう。
チェルノブイリ原発事故発生後、こんな重大な出来事であるから、当然、中学校から生徒に対して何らかの話しがあるものだと思っていたのだが、当時中学一年生であった長女に聞くと何もないと言う事であった。それが何とも不思議な気がした。事故の2~3日後、たまたま家庭訪問があったので、何故、こんなに重大な出来事である原発事故について何も生徒に話さないのか、文部省などから止められたのか、と聞いて見た。担任は一時間ばかり涙を流しながら無言であった。生徒に話さなかったのは意図的ではなく日本全国でチェルノブイリは他人事であり、鈍感だったのだ。想像力が育てられていなかったのだ。(その後、その担任の先生からチェルノブイリ原発事故の話しがちゃんとされたことを長女から聞き、至って真面目に教育に取り組まれている方であることを知った)わら道

どうせ技術のことなど大部分の国民は分かりぁしない、と高をくくり、専門技術が分らなくてもその善し悪しの判断できる知識と想像力を奪ったのは、文部省を始め国と政治が一体になって行ったのだろうか。国ぐるみで国民を欺き、推し進めたのが原発事業であるのだろう。
もし、原発というのは処分の当てのない超強毒性の核廃棄物出し続ける発電システムであることを明確に教えていたなら、国民はそれでも原発に賛成しただろうか? 
原発とは予測不可能な自然災害に対して完全なるfail safeシステムは出来ない。つまり絶対に失敗することが許されない技術など人類にとって不可能である、ということが教えられていたら、原発に賛成しただろうか? 
地球上に私達生命体が生存できるのは、太陽の核反応や宇宙からの強烈は放射線から守ってくれるバリアがあろからであるのに、選りに選ってそのバリアの中で放射線を発生させるなど、宇宙の生命原理に反する行いである。驕り過ぎも良いところであり、一部の人間にそんな勝手なことを許してはいけない事を教えていたなら、原発に賛成したのだろうか?
今回の事故で、少なくとも原発を置く自治体に膨大な交付金などを与えて同意を得る決定の仕組みが、至って遅ればせながらナンセンスであることが多くの人に認識された。
一旦事故が起これば、お金をもらって良い生活をしてきた自治体だけでなく、お金の恩恵を受けず、その為、無頓着であった、より多くの自治体に属する住民にも、非常に多くの災難をもたらすことが、これも至って遅ればせながら理解することが出来た。電柱
これは原発の置かれる自治体のみという、非常に狭い地域の同意などで原発はスタートしてはいけないという事を再認識させた。何処の原発であろうと、一旦何かあれば国全体が影響を受けるのであるから全国民の同意が必要ということは当然なことである。(今まで通り賛成させたいなら、今まで原発自治体の住民に払っている交付金などのお金を全国民に払うべきではなかろうか?お金の恩恵も受けず、被害だけ被るのは、至って不公平である、という言い方もある)
何れにしても、今回の〈耕論〉の記事は、政治と行政と業界に加え、司法までがぐるになって原発を進めている実態を知る事が出来た。また、裁判官になるような人は、全ての事に対して原点から考えるような人が成るものだと思っていたが、自分では考える事すらせず、行政の要請により最高裁が出した判例を、自分の頭を使わずオウム返しにしている人達なのであることを知った。
裁判官のこの従う態度は、上役に媚びを売り、人生の目的を単に昇進をすることであると決めている人種なのかと勘ぐりたくなってしまう。

民主主義のお題目である三権分立は、何処の国で成されているんだろうか?
三権分立どころか、この国では、行政といっても事務方の一権独裁なんではないのだろうか。
この新聞記事から読み取れることは、司法とは行政の単なる一部所であり、出先機関に過ぎず、行政の太鼓持ちに過ぎないのではないだろうか、ということである。
こんな社会の構造を変えるには、一にも二にも三にもきちんとした政治家を選ぶしかないのだが・・・・皆さん、これから続く世代のために諦めず頑張りましょう!
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