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3月27日の報道ステーション「原発再稼働 私はこう思う」で自民党衆議院議員の町村信孝氏が発言した。
原発事故から一年も経っているのにこの程度の発言しかできない政治家と称する御仁に、なぜマスコミはこんなに時間を与え、公共電波を使わせるのか気が知れない。

(町村)「まず政府がはっきりとした考え方を示すこと」
(質問)考え方を示すのは、先ずは、「原発の安全とは何か」ということを示すことではないのか?
(町村)「地元の方々の了解を得た上で、順次再稼働する・・・」
(質問)地元とは何を持って指すのか?金がもらえる地元でなく、金はもらえないが、事故の影響だけを受ける地    域が全て地元ではないのか?
金をもらっている地元だけでは、まだ金が欲しいために偏った意見しか出てこないのじゃないか?
それに基づいて国の方向を決めるなんて、頭がおかしいと思うが?
(町村)「雇用が今、海外にどんどん逃げていってしまう。日本の経済を考えた時に、そして我々の日々の生活ということを考えた時に・・・」
(質問)原発問題が起きる前から、企業は海外にどんどん移転しているのではないのか?
原発を動かすと企業は日本に残るとでも言うのか?
それとこれとは関係ないと思うが?
(町村)「私はできるだけ“自前”のエネルギーというものが、どこまで調達できるかということが大切であって・・・」
(質問)原発を動かすウランは全て輸入でないのか?
それともプルトニュームは自前のエネルギーとでも言いたいのか?
(町村)「トイレットペーパー事件なんていうのは忘れている方もいらっしゃるようですが、・・・」
(質問)トイレットペーパーと原発の危険性とどっちが大事なのか?
(町村)「技術開発はこれから進みますから、太陽光にしても風力にしても、もっと効率よく発電できるとかですね。開発を進めていくということによって、原発のウェートというものは当然下げることができるんだろうと。」
(質問)今でも発電効率はそこそこ行っているんじゃないの?
現実に世界は其れで動いているんじゃないの?
ドイツやスエーデンなど今ある発電高率でやっているんじゃないの?
それらの国で、もっと発電効率が上がったら転換しよう何て話は聞いたことがないけど・・・?
効率じゃなくて、太陽光や風力エネルギーにしようと国の方針を決めることと、それに向かって予算を大量に投入すれば良いだけじゃないの?
本当に原発以外のことを考えているんだろうか・・・・・
(町村)「ビジョンを今、自民党も現状持っていませんから・・・・」
(質問)何で事故から一年も過ぎているのにビジョンの一つも作れないの?
何の反省も無しに、今まで原発をどうやったら継続できるかを考えていただけじゃないのか?
何でこれからの日本の将来のビジョンを作れない人間達が政治をやっているのか不思議で成らない・・・・
(町村)「自動車だって毎年数千人の方が亡くなる。でも皆さんは自動車を使い続ける。原発を自動車と同列に論ずるつもりはないが・・・・」
(質問)同列に論じるつもりがなければ、単に言わなければ良いのじゃないのか?
何でそんな区別が付かないのか?
原発と自動車の技術の根本的な違いを考えた事はあるのだろうか?
あえて同列に論じて、それで納得して原発を動かしたいと思う人を増やしたいからの発言なんだろう・・・・
(町村)「しっかりとした安全基準、さらに想定を上回るような事態が起きた時の国の規制のあり方、電力会社の対応のあり方というものを、新たに決めていくということです。」
(質問)詰まり事故はどんなことをしても起きることがある、という訳だが、一度起きれば自動車事故なんか比べられない、それこそ未曾有の災害になってしまう事が分かったのに、まだ経済だけのために原発を動かしたいの?
大体、国の規制で人々の安全が保てると思っているの?
電力会社の対応と言ったって、所詮、私企業である以上たかが知れているんじゃないの?
国民の安全を守ることとは何の関係もないんじゃないの?
安全を守ることとは原発を止めること以外にあるのだろうか・・・・

などを聞いてみたい・・・・・
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「未曾有と想定外・東日本大震災に学ぶ・私達は今回の災害を転換点にできるのか」を読んだ。
著者の畑村洋太郎氏は現在、原発事故調査・検証委員会の委員長であり、失敗学会を立ち上げた方である。
失敗学から見た今回の原発事故と、その元にある核分裂技術をどう見られているのか非常に興味があった。
しかし、読み終わって何とも物足りなさが残った。
核分裂技術を今までの技術の延長と見ている様に見えるからだ。
核分裂技術とは何か、という本質論が語られていない。
この本は、それが目的ではないのかも知れないが、やはり、原発というより核分裂技術を人類が扱って良いのかどうかまで、掘り下げないと問題の解決には成らないと思う。
そこに入り込んでいないのは、やっぱり何となく世のしがらみの影響の方を受けているように感じた。

あらゆるシステムは設計の時点でフェイルセイフを目指す。
フェイルセイフとは、どんな想定外の事故が起こっても、人が死んだり、怪我をさせないなど、人に危害が加わらないでシステムが停止する設計をすることだと思う。
しかし、原発が一旦事故を起こしてしまえば、フェイルセイフ思想では対応できない。
何故なら、事故により必ず放射物質が放出され、それを排除することは出来ないため、少なからぬ被害を不特定多数の人に与えることになるからだ。
それも被害が出るのが何時に成るか分からない。
その為、核分裂技術を使うシステムに於いてはフェイルセイフという考え方は絶対に成り立たないのである。

それに対して、核分裂以外のシステムでは、事故が起こった時、人にとって安全側に動作する設計をすれば、それだけでフェイルセイフは成り立つ。
それ故、フェイルセイフ設計が成り立たない核分裂技術は人類が扱う技術ではないのである。
また、本の中で、アメリカのクイーンズ大学ジェラルド・J・S・ワイルド名誉教授が提唱している「リスク・ホメオスタシス理論」は、「安全になったために生じる新たな危険というものがある」ということを述べている。
つまり、完全な安全などはあり得ないと言う事である。
言い方を変えると、人間に完全な設計などは出来ないと言うことである。
どんなに安全性を求めても、その先にまた新たな危険が発生してしまうのであれば、核分裂技術はこの社会に絶対存在させてはならないことに成る。

また、「これからの選択」の中で、欲得や便利さに流される人間の性質を考えると、日本ではまだ、原子力にある程度、依存せざるを得ないと思っている・・・・とある。
正に欲得や便利さを今まで通り引きずった考え方である。
また、この著者も風力発電、地熱発電などが代替えエネルギーは頼りない、と言っている。
しかし、原発だっていきなり54基が出来た訳ではない。
初めはゼロだった訳で、原発社会にするには、そんなことが出来るんだろうか・・・そうしなければならない、となって、54基も作ったのではないか。
高速道路もしかりである。
高速道路網を作ろうと決めたから、今のようになったのではないか。
原発を作ろう、高速道路網を作ろう、新幹線網を作ろう、などなど、決めたから実現したのではないのか。
決めれば何でも出来るのではないのか。
まず自然エネルギー社会にしようと決めれば良いだけではないのか。
敗戦後の何もない中から、みんなが「やるぞ!」「頑張るぞ!」と決めて行動したから今に成ったのではないのか。
もし、自然エネルギー社会に向かおうと決めたとしても、プルトニュームを含む大量の放射能物質は何とかしなければならない。
原発を止めてもこの問題は大きく残る。
だからと言って、原発を継続する理由にはならない。
所詮いずれは太陽エネルギーの社会に成らざる得ないのである。
それならば、日本の経済の将来を考えて、少しでも早く太陽エネルギーに全てを依存できる技術開発を真っ先にすべきである。
それが日本の社会を支える経済を、また蘇らせることだと思う。

色々書いたが、「未曾有と想定外・東日本大震災に学ぶ・私達は今回の災害を転換点にできるのか」は是非読んでいただきたい一冊である。

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izena社長 前田誠一

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