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紅葉
単なる建物に過ぎない「家」を、人が生活できる空間としての「住まい」にするためには「エネルギー」が無ければならない。外から見てどんなに良い形であっても、どんなに高級な家具が入っていても,どんなに最新な設備が入っていても,どんなに優雅な内装がされていても、そこにエネルギーの投入がなされなければ、それは少なくとも「住まい」ではなく倉庫と何ら変わらないただの箱に過ぎない。エネルギーが無ければ人が住むわけには行かないからだ。現在もまだほとんどそうであるが、エネルギーとはイコールお金であり,お金さえ払えばいくらでも買うことの出来る商品なのである。当然、だから投機の大きな対象にもなっている。何時の頃からか分からないが,多分都市生活をするようなってから、そこでの薪あつめが難しくなるので、薪や炭を売る商売が発生したのだと思う。となるとかなり昔から一部の人にとってエネルギーは買う物であったのだろう。柿それが今に至っているのだろう。エネルギーをお金で買う以上、出来るだけお金を少なくしてエネルギーを使う快適さは維持しようとするのは又当然である。これが近年の省エネの思想である。省エネという考え方の発生は少なくとも温暖化問題ではない。これはエネルギー危機という作られた政治問題であるし、また単なる個人の倹約の問題から発生した考え方である。少なくとも特別環境に配慮した為に発生した概念ではない。
極端に言えば今の温暖化の問題とは何の関係もない考え方である。その為、建物に於いては熱を家から逃がさないため「高気密高断熱」とだけ言われるようになった。
現在、それら温暖化とは関係ない考え方から派生した事と、温暖化に対処するための方法がオーバーラップしているように見えるため,社会的に混乱が起きているように思う。特に建築界に於いてもそれらの関連性が全く理解されていない面が非常に多く見られるように思う。と言うより、温暖化対策など夢にも及ばず、それ以前の省エネ対策すらいまだに理解していないで家を設計してしまう建築関係者が多いのにはうんざりさせられる。枯れ蓮

省エネ対策と温暖化対策の大きく違う点は、前者はエネルギーを買ってくることが前提だが、後者はエネルギーを自分で取り込み溜め込みしてから使おうという事である。別の言い方をすると、前者は国の政策だよりであり、後者は自分の意志でエネルギー的に自立を目指すことである。又、前者はエネルギーの使用量をいくら減らしたかが問題であるが,後者はゼロに対していくら使わざるを得なかったかが問題である。つまり前者は単なる使った結果が基準であるが、後者はゼロ、つまり使わないことが基準である。このように省エネ対策と温暖化対策は180度違った基準の中で成り立っている考え方なのである。
その為、省エネを基準に考えた家はエネとは言っても実はエネルギーのことを考えていない家である。何故なら、エネルギーは結果として必要なだけ買ってくれば良いということを前提にしているのであるから、取り立てて考える必要もないのである。考えなくとも「家」の形は建つからである。建った後から必要なだけエネルギーをつっこめばよい,但しそれが多少気分的にでも少なくなったと思えればよい、だから例えばどんな熱貫流率のペアガラスか分からないが、それが外に逃げる熱の総量に対してどんな程度の役割かなども分からないが、兎も角、先ずはペアガラスを使っておこうなどということになる。相変わらず気分の世界、ムードの世界なのである。夕日
それに対して温暖化対策を考えた家を設計するにはムードで対応することは出来ない。あくまでも具体的な数字の世界である。先ず違うのは,エネルギーとは必要なだけ買う物ではなく、自分がこれから建てる土地でどれだけ得られるかを算出するところから始めねばならない。得られたエネルギーで生活するにはどうするかという所から設計のスタートを始めることになる。エネルギーはムード感や後から適当に付加すれば済むものでなく、明確な定量値なのである。設計とは多分その得られる具体的なエネルギー量を最大有効に生活に利用するための形を考えることであろう。勿論その前に太陽エネルギーを出来るだけ効率よく取り込む形を決めなければならないし、溜めておく方法と場所も考えねばならない。これからの設計は、先ずはその土地に固有のエネルギー量しかない、ということからスタートすることになるだろう。間違っても最後にエネルギーを買ってきて辻褄を合わせるようなやり方とは違うだろう。最後に省エネに熱容量はいらないが、温暖化対策ハウスには出来るだけ大きな熱容量が必要だという事である。これからは先ずは「物理=もののり」が必要であり、その後に「感じ」の世界が乗っかって行くようになるのではなかろうか。
地球という有限の空間の中にいる以上、温暖化対策とは「物の理」の世界への移行に他ならないと思うのだが・・・・

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