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このところ急に寒くなったためなのだが、今まで水温を28℃に設定していて暖かかったのに急に効かなくなった、という苦情が来た。これはアクアレイヤーが故障したり性能が低下したのではなく、単に外の温度が下がったために感じられた当然の現象に過ぎない。雪横

一般的に床暖房は色々な面でいまだに理解されていないことが多い。これは床暖房という物がどういう物かということをきちんと説明してこなかったメーカーの責任が大きいと思う。特に部屋の広さの7割ぐらいの面積に敷き込めば、どんな所でも快適な暖房が出来るかのようなイメージを植え付けてしまったことが、その後の室内熱環境をきちんと捉える考え方を設計業界から奪ってしまったように思う(勿論床暖房だけの責任ではないが、どんな吹き抜けでも暖房できるという神話を作ってしまった罪は大きい)。しかし、床暖房を入れなければ快適な暖房空間にならないような家は、これからの時代には通用しないのではないだろうか。何故なら既存の床暖房の殆どは必ず何らかの化石エネルギーを使いCO2を発生させるうシステムだからだ。
もう一度、床暖房の「性能」ということについて書いてみたい。床暖房の性能というと二つに分けて考える必要がある。一つは単なる物理的な性能のことである。つまり1平方メートル当たりの発熱量だとか、耐荷重だとか・・・・である。床暖房を採用するに当たって、この発熱量の合計と暖房したい部屋から逃げる熱量との関係をしっかりと掴まなければならない。床暖房を入れて暖かいかどうかは床暖房が決める問題ではなく、家の性能が決めることである(このことも殆ど理解されていない)。床暖房を生かすも殺すも開口部を含めた家の総合的な断熱性能が決めることである。だから床暖房のカタログを見て暖房効果について論じることはナンセンスである。
椿もう一つの性能は人がどう感じるかという「体感性能」のことである。床暖房の性能とは本来この部分で検討されるべきである。これは床暖房が本質的に持っている特性で、家の熱特性などによって変わることではないからだ。
体感性能とは「こもり熱」に対する性能のことだが、アクアレイヤー以外の床暖房では全く述べられていない。
もし床暖房のカタログを集めて検討するのであればこの「体感に対する性能」をしっかり見るべきである。つまり、「こもり熱」を除去する構造を持っているかどうかということである。(温度に応じて流れる電流量を増減させるPTCという面状ヒーターがあるが、これは「こもり熱」の排除が目的ではない。温度上昇により電流を減らすといっても、電流が切れるわけではないので相変わらず発熱し続けることになる。PTCというのはあくまでもヒーターの過剰過熱防止機能であり、ヒーター保護機能である)
床暖房はよく薄いとか厚いとか議論される場合が多いが、それは家を作る側の都合だけのことであり、最も大切なお金を出す住まい手にとっての快適さの議論とは何も関係ない。床暖房を選択するに当たり何を基準にしたら良いのかもう一度考えてみる必要があると思う。
また暖房機器を機能別に分類するとおおよそ三つに分けられる。一つ目はエアコンのように空気を温めるタイプ。二つ目は石油ストーブのように空気を温めることと同時に輻射熱を利用するタイプ。三つ目は床暖房のように熱源に直接「体を接触」させることと輻射熱を利用するタイプである。
その他暖房機と称して500~1000Wぐらいのヒーターを人に向けて暖をとるタイプもあるが、それらは一般的に部屋全体を温めることを目的としていないので暖「房」機器とは言えず除外して考える(暖房とは房を暖めることを意味する)。
雪朝焼けこの三タイプの中で床暖房が唯一「体を接触」させて暖かさを得るタイプの暖房システムである。その為、足らないからと言って温度を無闇に上げることは出来ない。これは暖房機として大きな制限であるので、他の暖房機器と同じつもりで捉えるべきではない。つまり設置してしまってから熱不足に気が付いても後の祭りであることが多い(勿論ある範囲内での発熱量の増減は可能であり、アクアレイヤーの水温選択の最大値は一応35度にしている。本来、熱不足に対する対策は温度を上げることではなく、部屋から逃げる熱量を減らすことであるので、特に開口部からの逃げを少なくする対策を立てるべきである)。床暖房を採用するにはそれだけシビアーに設計する必要がある。
一般的に床暖房は部屋面積の7割ぐらい設置さえすればそれで十分だと言われることが多いが、一般論としての物理的な熱量のことで有ればそれでよいかも知れないが、住む人にとって快適な空間を設計するのにそれを鵜呑みにすることはナンセンスに近い。床暖房の選択の基準は当たり前であるが住む人にとってどれだけ良いかということである。その一つに暖房設備が有ることを感じさせないということ、自然な感じであると言うことがある。また、床暖房のカタログをいくら眺めたところで快適な温熱空間の住まいが出来るわけではない。住まいの温熱空間を作る主役はあくまでも建物自体の性能であり、床暖房はそれを補足する脇役に過ぎない。床暖房はそうのような位置付けとして捉えるべきである。
熱のことを定量的に捉えることはこれからの住まいの設計には欠かせない。
熱=エネルギー=CO2だからである。熱の使用量、つまりCO2の排出量を数字で明確にしながら、これからは住まいを設計しなければならないのではなかろうか。
生活の中でのCO2の排出量の低減値の限界を越えるのは生活の仕方だけでは出来ない。住まいの構造と仕組みが至って重要であると思う。

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