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光るつらら
しかし断熱性能換算表を眺めていると色々なことが見えてくる。特に多くの設計士から好まれて使われているコンクリートの熱性能を見るとちょっとギョッとしてしまう。これを断熱材なしで使った時代がつい最近まであったかと思うと何だか嘘のようである。コンクリートの熱伝導率は1.4、一方木造住宅などに使う密度24Kgのグラスウールは0.034である。同じ厚さの壁であれば何とコンクリートの方が約40倍以上の熱を通すことになる。120mm厚さのコンクリートだけで構成したいわゆる打ちっ放しの部屋があったとしたら、熱性能から見ると24Kグラスウール厚さ「2.9mm」のボードで作った部屋に等しいことになる。ホームレスの人達の仮宿である段ボールハウスの方が断熱的には優れていると言えるかも知れない(但し気密性と耐火性能と防犯性はコンクリートの方が圧倒的に上である)。このように材料の熱的性能を知らずに雰囲気だけで作ってしまうと、住んだ人が一丁前に暖房をしようとすると多大な熱エネルギーを消費することになり、当然CO2の排出は格段に増え、結果として社会性が疑われることになってしまう(暖冷房を全く使わず生活するのであれば全く問題ない)。いくら「生活を支えるのはエネルギー」という概念を社会が持ってなかったからと言っても、またはエネルギーは必要なだけ買えば良いんだという風に考えていたのだ、としてもちょっと酷い気がする。確かに単に雰囲気ということから言うと、その存在価値はあったのだろうけど、温暖化が環境を破壊しつつある現在に於いてはとてもお呼びでないことが良く分かる。電柱今までこういう断熱性能換算表がなかったのは日本社会の中に余りにもエネルギーの意識がなかったからだろう。決して必要なかったからではない。誰もがそういう事について要求しなかったから、本来は必要なのに必要と感じなくても済む社会だったからだろう。それだけ生暖かい温室の中でぬくぬくと生きていられる幸せな時代だったのだ。これは日本が高度経済発展をすることが出来た事による大きな恩恵の一つである。しかし、どんなに経済発展しようともエネルギーのほとんど全てを輸入に頼っている国であることには変わりがないのだから、エネルギーを大切に使おうという方向を打ち出していたらもう少しましな社会進化をしたのではないだろうか。少し調子に乗って相変わらず目先だけの1億総イケイケどんどんはこの国の最も伝統のある国技かも知れない。
これからは建材の熱伝導率、厚さによる断熱性能、熱容量などの熱特性を熟知した上で選択してゆくことが至って重要になるだろう。そうでないと社会的、個人的な要求に対応できなくなってしまうだろう。京都議定書のCO2排出-6%の目標に対して生活からの排出量は現在既に+30.4%であるとあるテレビが言っていた。住宅に関わる者として責任を感じないわけにはいかない。いずれにしても、これからの住宅に対する注文の仕方は、今までの要求の上に更にランニングコストの具体的な数字やCO2の排出量などが加わるだろう。つまり「暖房費を月2000円以内にしてくれ」「CO2の排出量を○○Kg以下にしてくれ」などである。例え要求が無くても住まいづくりに関わる立場の人間はこちらからエネルギー使用量が最小になる提案を出してゆくべきである。そうでないとそういう提案が出せるところに全ての仕事は行ってしまうし、腰が重いこの国も立場上そういうことが出来る作り手に何らかの援助をして行くことになるだろう。つらら列
現代は個人の自由が更に拡大してゆくと思われている時代だろう。しかし、その大きな要素であるエネルギーの自由な消費ということが、温暖化という地球環境の悪化をもたらすという事を起こしてしまった。
個人の生活も今までのように勝手気ままでなく、エネルギーの消費と言うことを十分確認しながら計画を立てるべきである。
根拠のない先入観、思考停止した中での思い込みが自分を支配していないか常に意識しなければならない時代になったと思う。

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