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先週の末から体調が悪かったり、関西へ出張だったりしてブログを書く時間がなかった。
中継文庫、山下康博著「指揮官の決断」を読んだ。アヤメ
1902年明治34年、あの悲惨な八甲田山死の雪中行軍について書かれた本である。
福島大尉率いる弘前隊と神成大尉率いる青森隊の記録を追ったものである。
結果はよく知られているように、同じ厳冬の吹雪に曝されていながら、弘前隊は全員無事踏破したが、青森隊はほぼ全滅してしまった。
原因は幾つかあるが、結果は出発前の段階で決まっていた。
弘前隊は2年前から準備をしていた38名の少数精鋭だが、青森隊は210名の大所帯の上に事前調査が至って不完全だったし、要は全てに於いて甘かったのだ。
今風に言えば、あらゆる場面を想定したシミュレーションが行われていなかったのだ。
その為、最悪の情況に陥ることがどういう事かも想定しないまま、装備が決められてしまうことになった。紫陽花
弘前隊は入念な準備の上に、当日は地元の道案内人を雇うことまでして、万全な体制を取っていた。一方、青森隊は村人が案内人を買って出たにも関わらず、それを退けるという失敗をスタートの時点で冒してしまった。
未来予測の甘さであり、過信であり、奢りであり、真剣度の欠如であったと思われる。
慎重の上にも慎重に、その上、繊細過ぎるくらい繊細な事前計画の違いが、全員生還と全員全滅の違いを生み出したのだと思う。
雪の怖さ、寒さの怖さにまで気が付かなかったことは想像力の欠如であるが、未知な物に対して精神論だけで何とかなるだろうという甘さが全滅を招いたのだと思う。
このことは日常の行動にも重要なことだし、企業の経営にも至って重要なことである。勿論、温暖化対策に対しても多くの示唆を与えてくれる。
結果の予想される被害量にもよるが、予測の付かない未来に対しては最悪を想定して準備をすべき事は当然だと思う。白鳥
近々起こると言われている鳥インフルエンザの人間感染に対しても、正に人命に関することであればこそ万全を期するべきだろう。何十万の死者が予測されているのであれば、先ずは全国民から集めた税金を道路などに使う前に、万全な鳥インフルエンザ対策のためにつぎ込むべきである。それが政治と言うものなのではないだろうか。
温暖化による被害はそれこそどんなことになるか、いくら想像をしても想像を超えることになってしまうだろう。そうであるからこそ最悪を想定してその対策を取るべきだと思う。
未来の安全のためには万難を排して対策を立てねばならないと思うが、現状は相変わらず経済優先の単なる辻褄合わせにも見えるが、人類は見えぬ未来にどれだけ真剣になれるんだろうか。
今を食うために経済は至って大切であるが、今食えたからと言ってその後全員があの世行きでは何のための経済だか分からない。
中途半端な対応の積み重ねは最悪の作戦である。本筋を見抜けない付け焼き刃的対処は傷口を広げるだけである。
CO2のバランスはもうとっくに崩れたのであり、単に増加率を鈍らせるだけのCO2対策では、多分もう既に遅いのだと思う。
今、必要なものは大きな想像力と、何が何でもCO2をゼロにしようという断固たる意志が必要なのではないだろうか。



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