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相変わらず、いきなり床暖房のランニングコストを聞いてくる設計士が多い。
今まで(今も)床暖房を売らんが為にメーカーや業者が適当なことを言ってきた弊害がいまだに尾を引いているためだ。これは未だに暖房と家の関係が理解されていないことによる。
天道虫
そもそも、暖房とは寒い外気温より室内を暖かくするための物である。
囲炉裏もその為にある。
その暖かさを維持する為に時々薪をくべる。北風が吹き込むような寒い家だと薪をどんどんくべなければならないし、隙間が少ない家なら、くべる薪の量はぐっと少なくなってくる。これは囲炉裏で暖を取ったときのイメージである。
また、外気温度がぐんぐん下がったり、春めいたりする事によっても、くべる薪の量は大きく変化する。
勿論、薪の量がランニングコストと言う訳である。黄色712 
囲炉裏だけで暖を取っていた時代に,室内をより暖かくしようとすると、すきま風を少なくする工夫と薪を沢山燃やすことだけだっただろう。
この例は室内の暖房性能が家の熱的性能と外気温によって左右されることを表している。
Q「ランニングコストはどの位ですか?」
A「????・・・・」
Q「他のメーカーはみんな出してくれますよ!」
A「他のメーカーは今回の住宅の断熱性能を知って居るんですか? 私どもにもそれを教えていただければお出しします。熱損失係数はどの位に想定したんですか?」
Q「????・・・・そういうことを考えて設計していません」
A「そうだとすると何を基準にして出したらよいですか? それを教えて下さい」
Q「そちらで設定して出して下さい」
A「・・・・・」
どんな暖房機器を用いても同じだが、ランニングコストは機器が決める物ではない。
家の熱性能、つまり断熱性能が決めるのである。もし、太陽熱が部屋に十分入り、それらを溜めることが出来、その熱を小出しにして大切に使うような構造に設計してあれば、床暖房はおろか暖房機器のいらない家にすることはできる。つまりランニングコストはゼロと言うことになる。
ランニングコストを床暖房側に聞くということは、家の総合断熱特性を聞くようなものなのである。
少なくとも、家を設計する以上、断熱仕様は設計側で決めてもらわなければ話が始まらない。紫小花
何故なら、快適な住まいを設計するためには,温熱環境の設計は大きな割合を占めるからである。
よく施工が簡単だと言うことと,イニシャルコストが安いからと言って床暖房を選択し、ランニングコストが高くて今は使っていない、というケースに出っくわすことがある。そりゃそうでしょう、施工が簡単なんて床暖房の性能とは何の関係もないし、ましてやランニングコストととも全く関係ないからである。
つまり快適な家にすることと何の関係もない条件で選んだ結果なのである。
こういう場合、ランニングコストのことを考えて断熱性能のことまで考えてあるケースはほとんど無い。その為、事態はますます悪化する。
何故そうなったかというと、床暖房側が自分達に都合の良い適当なランニングコストを提示した為だと思う。
その時、どういう条件を想定したのか、この今設計している建物の条件はどう考えているのか、を全く確かめず、相手が提示したランニングコストを鵜呑みにして決めてしまった設計方法に最大の問題がある。
こんな決め方をされてしまうと「床暖房はランニングコストが高くて駄目だ」なんて言うレッテルが貼られてしまうことになってしまう。
床暖房そのものが悪いわけではないのに、何とも迷惑な話である。
私の場合、アクアレイヤー床暖房を開発する前は、自宅の床暖房のランニングコストを出しておき、それを参考にしてもらった。ランニングコストなんて昔からそう簡単には言えなかった。
一般的に「1日8時間使用して,通電率が70%の場合・・・」というランニングコストの表示の仕方がある。今もこれがまかり通って居るんだろう。だから簡単に「ランニングコストはどれくらい?」と出てくるのだろう。
イゼナではそんな訳で簡単にランニングコストを出さない。出せないし,そんないい加減な数字はお客さんの為にならないからだ。適当なことは言うわけにはいかないからだ。隠したいから出さないのではない。
平面図だけからランニングコストなど出せっこないのである。青虫
仕事が取りたいが為に適当なことを言うと,その数字が一人歩きをしてしまい、家に原因があるにもかかわらず床暖房の勢にさせられてしまうからだ。
これからの時代、暖房のランニングコストは考えないで済む家の設計を先ず心がけるべきである。
その為には先ず、高性能な断熱を考えることは欠かせないが、熱容量も絶対に必要である。
それらの機能を備えることが設計の基本の一つになるだろう。
そしてそれらの定量的な数値を初期のプラン段階から掴んでおく必要がある。
つまり、おおよそのランニングコストを掴んだ上で、その後の設計を進めるべきではないだろうか。
ランニングコストを少しでもゼロに近づけるために、太陽熱を取り込む仕組みを設計する事は欠かせない。
「この囲炉裏はどの位の薪を食いますか」何て誰も考えないし,言わない。
薪は太陽エネルギーからの授かり物だからである。
太陽エネルギーの視点無くしてこれからの住宅設計はあり得ないと思うが,如何だろうか・・・・



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