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温暖化が進みつつある現代に於いて、CO2の発生量、つまりエネルギー使用量を考える上で、又、快適な室内温熱環境を設計する上で、放射温度計は絶対必需品である。
四季に於ける快適さの程度と、実際の室内温度分布がどういう関係になっているのか自分の感覚と目で確かめることはとても重要である。特に冬夏の室内の壁面やガラス面の温度は知っておくべきであろう。噴水放射温度計を常日頃から携帯し、周りの温度を認識しておくことは、暖冷房設計をする上で至って大切だと思う。
放射温度計とは、簡単に言うと非接触で、離れたところから物の表面温度をほとんど瞬時に測ることが出来る温度計のことである。
私達の周りにある全ての物は、当然、温度を持っているので、その表面からその温度に応じた遠赤外線を四六時中放射している。
その放射量から表面温度を表示できるのが放射温度計であり、とても便利な温度計である。
(遠赤外線は表面の温度に応じて全ての物から出ている物であり、取り立てて口に出して言うほど特殊な物ではない。一部の床暖房で遠赤外線をうたい文句にしている物もあるようだが、何ともお粗末さがにじみ出ている)
室内に於いて暖房効果を感じるための要件には、壁、天井、床、ガラスなどの面の温度と、一般的に温度計で測られている空気温度、空気の動き、それに湿度がある。
これらが総合されて初めて暖房効果が生まれる。
暖房効果とは、床暖房が入ってさえいれば大丈夫なんて言えるような簡単なことではない。もう少し奥が深い話である。
しかし、いまだに、暖房量を表すのに室内の空気温度で判断しているのが普通である。暖房感と囲まれた面の温度との関係が理解されていないのだ。
昔から温度計は寒暖計と言われるように、それが表す数字が暖房感や冷房感を表すと、脳に刷り込まれているからだろう。
雲912温度計による温度は、暖房状態を表す目安の一つには違いないが、温度計が示す数字と体感の違いを感じたことがある人は多いだろう。
例えば、レストランなどで部屋がいくら暖かくても、大きなシングルのガラス面に背中を向けて座っていると、寒さを感じるのは誰でも経験したことであると思う。
いわゆる、冷輻射という現象である。ガラス面は外気温で冷やされ、表面の温度が非常に低くなっているため、体温がそちらに奪われてしまうためである(ガラス面は放射温度計で直接測れないので、表面に紙などを貼り付け、その面を測るようにする)。
シングルからペアガラスに変えると、室内側の表面温度が余り下がらず、背中が寒いという現象はだいぶ緩和される。トリプルガラスや真空ガラスにすれば、更に表面温度が上がり、室温に近づくため快適さも増すことになる。
又、ペアガラスでも二階までの大きな物になると、その面に接した空気が冷やされ重くなり、床の方へ下降して行くという現象が起こる。
これがコールドドラフトと言われ、あたかも冷たい風が窓から入ってきたように感じてしまう。
壁も全く同様である。断熱性能が悪ければガラスと同じ現象が起こる。いくら室温を挙げても快適な暖房感には成らないばかりか、エネルギーも余計に食うことになる。
だから窓も壁も出来るだけ断熱性能は上げておくべきである。
そうすればエネルギーの使用量が少なく、ランニングコストも安くなることになる。
断熱性能に対するイニシャルコストの多少のアップをケチることは、不快な上、高いランニングコストの家を作ることになり、一生涯経済的に大きな無駄をすることになる。と同時に、環境に対しても大きな負荷を掛けることになってしまう。
このように人間が感じる快適さの中で放射熱(輻射熱)の役割は非常に重要である。
それでは快適さとは何かというと、これから訪れる秋の日のようだと思う。
暖房機も冷房機も必要が無く、窓を開け放ち、20℃前後の外気が入り込んでくるような日である。
その時の周りの色々な物を放射温度計で測ってみると、天井も床も壁も家具も、全ての物が外気温と同じ温度になっていることが分かる。
蓮912直射日光が当たっているところは別にして、外気温度以外の温度の物は存在しない。
そういう、特別温度の高い所がない状況が人間にとってとても快適なのだと思う。
冬にアクアレイヤーを入れた家にお客さんを連れて見学に行くことがある。
室温は大体18~20℃前後になっている。寒い外から家に入ると「暖かいね!」という言葉が当然飛び出す。
しかし一時間も居ると、その暖かさに慣れてしまい、床の上に座っていても床暖房が入っていることは勿論、暖かいことまで忘れてしまうようになる。
体感見学のお礼を言って外に出ると、判で押したように「やっぱり暖かかったんだ!」ということになる。
これが暖房の快適さの本質を表していることになると思う。「床が暖かかった!」などと言われたら、それこそ首をくくらなければならなくなる。
地球上の生命は太陽からの放射熱のみにより生かされて来た。
放射熱の意識無くして、特に人間用の快適な空間など作れるはずもないと思う。
放射温度計は人間の第七感を得るために必要である。

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