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あるブログにアクアレイアーについての事が載っていた。「この床暖房はあまり暖かくない」という事である。
暖房を評価する時によく言われる言い方である。短絡的にすべて暖房のせいにされるのが常である。
これは社会が物事を正確に見抜く力を養ってこなかったことと、何が重要かということを曖昧にしてきたせいであると思う。
黄色115
暖かくないと言われることは、一般的には部屋の気温が余り上がらない時である。
それでは室温が上がらないとはどういう事であろうか。
暖房については以前から何度も述べているように、部屋から外に漏れて行く熱分を補充して、ある一定の室温に保つという簡単な理屈である。
と言う事は、漏れて行く熱に比べて暖房機器から発生する熱量の方が少なければ、いつまでたっても部屋の中に熱は溜まらず、寒い時を過ごさなければ成らなないということになる。暖房が効くか効かないということもこのようにいたって簡単な理由なのである。
にも関わらず、同じ問題が相変わらずいつまでたっても繰り返されている。その場合、いつでも暖房機器が悪者にされるが、暖房機器に責任を押し付けても、実はほとんど何も解決しないのである。
家を設計する時の視点によって、生活の快適さや省エネ性、環境性は大いに異なってしまう事は自明である。
家の暖房環境は暖房設備機器が決めるのではなく、正に家の熱漏れ性能の設計(これからは太陽熱の集熱と蓄熱構造も至って重要)が決めるのである。
(但し、同じ暖房機器である床暖房は、人の体を接触させる暖房機器であるという特殊性の為、室温を暖めるだけの性能だけで判断すべきではない。)
白花115家の熱漏れ性能というのは、断熱性能の事である事は言うまでもない。断熱性能というのは勿論、壁や床や天井の断熱材の事だけではなくガラスの性能、ガラスの大きさ、サッシの性能、窓周りの工夫、空気漏れの性能などにより決まる。
それらがしっかりしていて熱漏れが少ない家であれば、ほんの少しの熱で暖房をする事ができる。
それこそ、生活していれば黙っていても出てくる照明の発熱や冷蔵庫からの発熱、それに人からの発熱だけで暖房をすることも可能になる。
それらの熱の合計が分かれば、それよりも少ない熱漏れの家を作れば(太陽熱の集熱、蓄熱構造も考えればさらに良くなる)、改めて暖房機器を入れなくとも暖かく快適な家を設計する事もできる。
今までの(今でも大部分は)設計の仕方は「エネルギーは金でいくらでも買える物」として、特別注意する事もなく家が設計されてきた。
その為、家の設計の最後になって初めて熱の漏れ具合を計算し、それに合わせて暖房機器を選択する方法を取っている。
熱漏れ量が多ければ多い成りに大きな発熱量の暖房機器を選べば良い、という事が家に対して適切な暖房機器を選ぶ設計だとされてきた。
つまり家の設計は、初めから熱の漏れ具合などは考えていない事が大部分なのである。
特に戦後からの石油エネルギーバブルの考え方がまだ続いているのである。
夕葉これから家を設計するにあたり、太陽熱を含め室内で発生している熱だけで暖房できる家を設計するとなると、構想段階から熱のシミュレーションは欠かせない。
特に床暖房を組み込む場合には早い段階でのシミュレーションは必要である。
床暖房はその設置面積が決まると、その発熱量が決まってしまうという他の暖房機器には無い特性がある。
人が体の一部を接触させるために無闇に温度を上げられないからだ。その為、床暖房の面積が決まると発熱量が決まり、その発熱量の範囲で間に合う熱漏れの家を設計しなければ成らない(それを理解している人はほとんどいない)。

初めに述べた暖かくないと言われた物件に対しては、実は熱が不足している事を前もってお伝えしておいた。しかしそれに対する対策は取ってもらえなかった。
床暖房もそうだが、これからの太陽熱時代にはますます決められたエネルギーで快適な生活ができる家を設計しなければならない。
前もって使用エネルギーの数値目標を決めて設計する手法はこれからますます必要になってくるだろう。
そうなれば今回のように住んでいる人から不満が出る事はなくなるだろう。
早くそうなってほしいものだ。

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izena社長 前田誠一

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