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45年ぶりに皇海山に行った。皇海山は群馬県と栃木県の県境にあり、中禅寺湖から南西に10Kmほどのところである。
なぜ今頃突然、皇海山かというと、いつか孫とテントを持って山へ行くことを夢の一つにしているため、毎月「山と渓谷」と「岳人」を取っている(本を見ているから山へ行けるわけではないことは十分わかっている)。
その中で「皇海山ツアー」というのを見つけた。
1118紅葉皇海山は45年前の昭和39年に一度チャレンジして失敗した経験がある。19才の夏である。中学、高校と一緒だったN君と二人で行った。
しかし、なぜあの時、皇海山をわざわざ選んだのか全く思い出せない。当時からメジャーなものに対してはそっぽを向く性格があったのでそれが出たのかもしれない。
当時の写真(今回のブログのモノクロの写真はその時の物である)はアルバムに残っているが、日付が入っていないので、いつ行ったのか正確にはわからない。
スカイ東武線で相生まで行き、そこから足尾線、今のわたらせ渓谷鉄道の原向で降りた。そこから庚申山荘まで暑い中を歩いたことを憶えている。今なら山の麓まで車で入るのだろうが当時は歩くしかなかった。写真を見るとニッカボッカにベロの付いた皮の登山靴、それにキスリングという出で立ちである。
翌日、庚申山に登り、鋸連峰を越えて鋸山へ、そこから皇海山を往復しするつもりであったが、それができず六林班峠から山荘まで戻った。
途中で会うのは猿と鹿ばかり、三日間で登山者には一人も会わなかった。
今回のツアーは、チャンスがあればまた皇海山へ行こうと狙っていたからではなく、全く偶然に見つけたものだ。
ツアーという人が作った計画で行動することは以前から自分の趣味ではないのだが、ツアー登山がどういうものか知りたかったことと、どんな人たちが参加しているのかにも興味があったため参加を決めた。
ツアーでなければ一生(残り時間が少ないので最近は特にそう思う)皇海山には行かれないかなとも思った。
N君出発の前日、ツアー主催の会社から電話があり、非常に冷えると思われるので軽アイゼンを持ってくるようにということであった。学生時代に使った10本爪のアイゼンは持っているが、軽アイゼンは持っていなかったので、出発当日に神保町の行きつけのスポーツ店に立ち寄り購入した。ついでにダウンのインナーパンツも買った。これで中間着用のダウンの上下がそろい、ゴアテックスの雨具の上下とで、寒さ対策はまあまあ万全になった。勿論下着の上下も透湿性能の高い物を着用した。
参加者は男性5名、女性8名の13名、若い山岳ガイドの女性とサブの若い男性の計15名のチームであった。参加者の内訳は、三十代の女性が一人いたが、残りは全員六十過ぎというジジババ隊だった。
この中にいわゆる初心者はいなかった。強いて言えば40年ばかりブランクのあった私がもっとも初心者であっただろう。
久し振りな為、かなりきつい登りと感じたたが、一言も弱音を吐く人はいなかったのには少々びっくりした。
庚申山山頂の気温は3度とさすがに低かったが、ダウンジャケットとその上にゴアの雨具を着込んだので何ともなかった。汗もびっしょりかいたが、高機能の下着のお陰で寒さ知らずですんだ。吸汗速乾下着といい、超軽量ダウンジャケットとといい、ゴアテックスの雨具といい、40年前に比べて比べものにならないくらいの進化を実感した。また、何年か前にストックを使う山登りの仕方を知ってこれもびっくりした。社会へ出てオートキャンプに明け暮れている内に登山社会が急速に進化したことを強く感じた。
登山の代名詞の一つだったキスリングはもうないし、ピッケルの柄も木製からアルミに変わったし、鍋も食器もチタンになったし、ヘッドランプはLEDになり軽量化した上に電池の消耗が激減した。バーナーも超コンパクト、超軽量になった。
登り初めは体力に多少不安はあったが、下る頃はだいぶ慣れ、バランスも良くなり、ストックは使わず無事に下山することができた。
しかし、45年前に予定通り皇海山を目指していたら、明るいうちには帰れず、ビバークの用意もしていなかったのでどうなっていたんだろうか、と考えさせられた。
あの時、皇海山をあきらめて戻ったことが正しかったことが今になって分かった。
途中着る物を含めた登山用品の目を見張るような進化は、体力が低下しつつある年配者の登山をも楽しいものにしてくれたのだろう。軽量化とコンパクト化により、より多くの荷物を背負えるようになり、より高く、より遠くへと登山の可能性を広げてくれたのだろう。
歩く機能を拡大してくれる進化は人類のプラスになる進化だと思うが、車やゲーム機など動かないですませる為の進化は、人類を破滅の方向に向かわせるものではないだろうか。
今回のツアー登山はまた山へ行くきっかけを作ってくれたのかもしれない。

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