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家を建てようと思ったことに、明確な目標のようなものが有ったわけではなかった。結婚したのはいいが親の家は狭すぎるので、自分たちのスペースを確保しようと考えただけだった。
家に対して、そう特別な強い思いがあったわけではなかったし、まあ結婚したのだから自分たちの家を持とうか、と軽い気持ちであったと思う。この軽い気持ちが住まいに対して勿論、生き方に於いてもまだまだの証であり、その軽い気持ちで住宅展示場へ行ってしまった。そもそもこれが全ての間違いの始まりであった。
226蕾何事もそうだが、軽い気持ちで安易に出来る行動の選択は、所詮安易でしかなく、重みの無い軽い物しか生み出さないことをその後学ばされることになった。
自分の気持ちがまとまっていないのに、まだ本当に真剣に住まいについて考えたこともないうちに、住宅展示場に行くべきでないことも、後から知らされることになった。
だいたい住宅展示場とは何か、などということも全く考えもしなかったし、ただ社会の空気に大きく影響されて、夢遊病者のごとく住宅展示場へ誘導されてしまったように思う。何も知らない、何も考えたことがない無知で、ずぶの素人が、ある種の完成(広い意味で完成されているかどうかは別問題)された建物をいきなり見てしまうことは非常に問題である。
住宅展示場に有る建物は単なる商売道具に過ぎず、住宅について勉強するどころか、ある既成概念に洗脳するための物でしかない。少なくとも27才の時の自分ではそういう考え方は出来なかった。(住まいは人生に於いていたって重要な物の一つであると思うが、そうでなく、それなりの形が有れば良いという考え方をする人もいると思うので、住宅展示場へ行くことを一概に否定するわけにも行かない)
今振り返るとそんな中で、余り先のことも考えず決めてしまったのだから、かなり恐ろしいことをしてしまったことになる。
前回のブログで書いたように、接着のことを多少聞きかじっていたために、結果として誤った選択をすることになった。
226鳥M社のカタログの中に家を構成する木質パネルの強度のことが書かれていた。勿論、強度が非常に大きいということである。接着剤についてちょっと知ったかぶりをしていた私にとっては、正に我が意を得たりという心境であった。
これで決まってしまった。接着工法は最先端であると思い込んだ。こんな優れた工法はない、と決めつけた。今から見ると何とも救いようがないことをしたわけである。
若さ故であろうが、家に対しては余りにもがきっぽ過ぎた。
そんな訳で、初めて家を手に入れるに際して冒してしまった失敗の中で、最大の失敗は何も考えずにまず最初に住宅展示場へ行ってしまったことなのである。そこへ行けば何かが分かると思ってしまったことであり、住宅構造としては特殊な、木質パネル工法を選んだことにある。これがその後のいろいろな問題につながっていった。
内部結露の問題(これが17年後に明確になった)もあるが、新築時に施工する業者を選べないこともその一つである(M社に発注したのだが、実際の工事に来たのは知らないどこかの工務店であった。そんなシステムで建築がなされることさえも知らなかった。また、これも後で気がついたのだが、何故こういう構造の家の施工をしたがる大工さんがいるのかも不思議になった)。
その後、増築改築時に間取りの変更に大きな制約があること、特殊な構造であるため、近くの大工さんに頼むことが出来ないこと、など何しろ自由度が極端に制約されてしまうことを知った。
226クリスマスローズしかし、これら失敗の原因は全て自分が物事を知らな過ぎた為に起こったことであった。密閉された木質パネルの中に、何らかの理由で水蒸気が入れば、温度条件によって結露が発生するのは、至って当たり前な物理現象である。結露が発生し、時間が経てば木質である以上腐るのも至極当たり前のことである。それに気がつかず初期強度だけを見て決めてしまった事が最大の反省である。
その他、無知であったために後から「えっ!」って言ったことにモルタル壁の定期的な防水メンテナンスのことがある。外壁の選定に当たってそんなことは一言も聞いていなかったが、正にあとの祭りであった。30mmの断熱材が入っていることは確認したのだが、その密度は確認しなかったし、ましてそれで足りるのか足らないのか、どう固定されているかなど検討することは思いも付かなかった。今は多少偉そうなことを言っているが、27才の時にはまだ本当の意味で断熱材の重要さを理解していなかった。

家は洋服のように仮縫いで試すことが出来ない。つまり仮にある期間住んでみて不具合を改善して作り直すことは出来ない(但し、いわゆる未完成で引き渡しを受け、住みながらより住みやすくしていく、というやり方もある)。
住宅展示場に行く暇があるなら、自分の5年先、10年先、20年先・・・の人生、生き方をゆっくりと想像し、夢見てみるべきである。社会の流れ、変化を想像してみるべきである。
実際にいろいろな楽しい生き方をしている人の生活と、その建物を見ること、意見を聞くことも参考になるだろう。
それにより自分の生活してゆく形も、おぼろげながら見えてくるだろう。
そしてそんな自分の人生にふさわしい家とは何か、を想像してみるのが最初だと思う。
ゆめゆめ最初に住宅展示場などに行くべきでない。
せっかくの住まいである、先ずはじっくり自分と家族を見つめ直してから始めるべきである。
これが最初に建てた住まいから得られた反省である。

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