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7月16日という夏の真っ盛りの北海道で、夏山史上最悪の遭難が起こった。
トムラウシ山ツアー登山パーティー18人の内8名が死亡するという大惨事になった。
彼岸3
前からブログで書いているように、これからも時々は山の自然に接したいと思っている。
とは言っても、年を取るごとに体力の衰えは感じるし、それにも増してバランス感覚の衰えはびっくりするくらいだ。
いくら山の自然が良いと言っても遭難してしまえば元も子もない。 
しかし、山という大自然の中に入って行く以上、遭難の危険はいつでも隣り合わせで存在している。
中高年の遭難が目立って増えてきている中で、絶対に遭難しないためには、起こりうるであろう遭難の原因を前もって認識して、それに対応する訓練と、対策をしておくしかない。
現在、毎月「岳人」と「山と渓谷」を買っている。
勿論色々なコース案内を読んだり、新装備品の情報を見るのは楽しいが、何よりも遭難に対する記事を最優先で読むようにしている。
自分が遭難を体験して学ぶ訳にはいかないので、せめて人が起こした遭難を分析し、その真の原因を自分なりに理解し、対策を立てるためである。
今回の遭難が報道された時、一部のマスコミは衣類の装備不足であるかのように報じていたが、それを素直に信じることは出来なかった。
彼岸1何故かと言うと、去年の11月に皇海山の登山ツアーに参加した時の経験による(皇海山ツアーは11月16日のブログ参照)。
その時の参加者の経験度と装備を見て、今回の遭難が、装備不足が原因とは考え難かった。
高尾山のツアーに参加する時の装備ならともかく、北海道の2000mを超す、小屋泊まりとはいえ、4泊5日の縦走登山である。
経験の大小はあろうが、やはり北海道だし、それなりの装備を持って行ったと見るのが普通だろう。
しかし、8人もが死亡するという遭難が起こってしまった。
何故だろう??? その原因が非常に気になったし、知りたいと思った。
この遭難に関しては、岳人10月号「いま登山者にもとめられること、トムラウシ山遭難」、
山と渓谷10月号「検証、トムラウシ大量遭難」に詳細な分析が行われている。
人間の行動には、常に判断と決断が伴う。
今回の遭難も無論多くの判断と決断が行われ、その結果が運命を左右していったのだろう。
遭難の原因を一言で言えば、雨の中を出発すると決断したことだろう。
同じ日に計画を中止したパーティーもあったからだ。
最初の判断を間違うと、その間違いの上に乗った行動の中での判断は益々高度になり難しくなる。
彼岸2ガイドが出発する決断をしたことには見えない背後の条件があったようだ。
安くないツアー費であるため簡単に中止できないという心情もあったのだろう。
ちょっとびっくりしたのは、遭難したパーティーが泊まった避難小屋に、翌日、次のツアーパーティーが来ることになっていたことだ。その為、出発を1日延ばすわけにはいかないという事情があったことである。だとしたらツアー登山だから起こった遭難であるとも言えそうだ。
しかし、それで片付けてしまっては自分として得るところは何もない。
風と雨の中を出発してしまったのだから、その後のフォローをガイドが取るべきだったが、それがどうもされてなかったらしい。
このブログはツアー登山を批判するために書いているのではない。虫のいい話であるが、この遭難事故から少しでも多くのことを学び、自分の山行きの教訓にしたいのである。
遭難報告書を読んでいて、結局は体力が勝負を決めてしまう事を感じた。少々の判断ミスを犯しても、体力さえあれば何とか乗り切れたのだと思う。
彼岸4今回の死因は、全員「低体温症」よるものである。
この低体温症について参加者はもちろんのこと、ガイドまでが認識不足だったことは否めない。低体温症はどんな条件でなるのか、なってしまった時、どんな症状をたどるのか、そしてどう対応したらよいのか、いずれもあまり理解されていなかったようだ。
先ずは遭難日の前日は凄い雨だった。山用のゴアテックスの雨具を着ていても、下着まで濡れるくらいの雨だったらしい。
ヒサゴ避難小屋に着き、特に女性の中には濡れた衣類を全部着替えることが出来なかった人もいたらしい。その人達は濡れた衣類を着たまま乾かすことになった。
着たまま乾かしたため、気化熱によって非常に多くの熱が体から奪われることになった。
このことも翌日の低体温症遭難に関係あるのではないだろうか。

次に続く

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