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仕事で歩いているとよく次世代省エネ基準で選んでいるから大丈夫と言い、何も疑わずに満足している人によく出会う。
国の基準に従っているからそれで良いだろうという訳だ。ガラス窓
国が決めた基準だからと言って、本当の意味で公正で正しい値である保証はないし、場合によっては、単に業界団体の意向を国の名の下に決めているに過ぎないこともあろう。
にもかかわらず、何の疑問も持たず国の基準に従っているのは、本当に住む人のことを考えて設計していることになるのだろうか、と疑問に感じてしまう。
ましてや地球環境のことなど考えているとは思えない。
先ず、国が決めた基準は最低レベルであり、それで良しとする数値ではないことを理解すべきである。
現に、今の次世代省エネ基準の前には新省エネ基準があり、その前に旧省エネ基準があった。引き出し

旧省エネ基準に基づいて選んだ断熱材の家も、新省エネ基準の家も、次世代省エネ基準から見れば、単に断熱材不足で性能が悪い時代遅れの家に過ぎなくなってしまった。(それではどこに基準を置けば良いかというと、二酸化炭素の排出量で言えば限りなくゼロを目指すことであり、エネルギーの視点から言えば、買うエネルギーから限りなく自前するエネルギーにすることを目指すことだろう)
そんな訳だから次世代省エネ基準を採用しても、同じように近々時代遅れになるのは目に見えている。
国の基準なんて所詮そんな程度のものでしかないのである。にもかかわらず、未だにそんな基準だけを見て、その未来性も考えずに、抽象的に長寿命住宅というイメージを語るのは如何なものだろうか。
つまり国が指定しているから、それを使えば間違いない、ということぐらい大きな間違いはないのである。
国が決めた程度のことはすぐさま時代遅れに成ることぐらいは、もうそろそろ予測して行動しなければならない。
時代がそれを予感させてくれているはずだ。
国が決める基準は、過去に起こった結果や、その時々に起こっている事や社会情勢の結果に基づいて決められるのだ。海と夕日
つまり今のありようを決めているのであり、未来に対して明確なビジョンに基づいて決めている訳ではないのだ。
国が決めることは常に後手々々なのである。
それは人類文明の宿命のようなものなので、いたしかたがない事ではある。(文明は未来に対するビジョンに基づいて進化したのではなく、ぶつかった問題に対処するという方法だけで進化してきた。今はそのビジョンを持たずに進化してきた文明が、二酸化炭素の急増という崖っ淵にぶち当たってしまったのだと思う。つまりビジョン無き文明の終焉を目の前に見ようとしているのであろう)
それ故、未来に対する自分自身のビジョンを明確にして、自分自身の基準で、断熱材についても決めなければならないだろう。
特にこれからの家は30年や50年も持たせなければならない。つまりそれだけ時間がたった後も存続して人が生活するのである。
いま家を建てる人は、今の基準だけを後生大事にしている訳には行かないだろう。
50年後の社会は、少なくとも今のように化石燃料を燃焼させ、二酸化炭素を排出させてエネルギーを取り出す社会ではないだろう。
その位は想像して、今に当たる必要があるのではないだろうか。
断熱材は快適な自然環境と快適な住まいを作るために、未来永劫いたって重要だからである。

人間は着衣をこまめに調整することによって、体を快適な放熱環境に維持している。
人が生きる住まいであれば、その放熱環境に大きな影響を与えることは当然である。
熱を体外に捨てながら体温を一定に維持している人間にとって、人生の少なからぬ時間を過ごす屋内の温熱環境は至って重要である。
(住まいと言うシェルターにとって実は最も大切な要素なのかも知れない)
家とはそういう物である。葦と石垣
特に一日の内の1/3から1/4の時間を費やす睡眠は、断熱材が大きく影響を及ぼす家の温熱環境の中である。
快適な温熱環境を求めるということは、その為に消費する化石エネルギーの使用量を減らすということである。
つまり快適な温熱環境を求めれば求めるほど、二酸化炭素の排出も減らすことが出来るのである。
そのように、住まいの最も大切な要素の中でも、温熱環境を設計することは人にとっても、環境にとっても至って重要である。
住まいを設計する中で温熱環境を設計することは全ての快適さを設計することであり、未来の地球環境を設計することに他ならない。
石垣2段
地球上の二酸化炭素のバランスが崩れてから既に久しい。
急速に二酸化炭素を削減しなければならない現状を見つめ、断熱材とは何かを考え、選択しなければならない。
断熱材は、その種類と厚さと、持っている特性について深く考えて選ばなければならない。
次世代基準が何ミリと書いてあるからこれでいいんだ、というレベルではとても心許ない。
住宅を作るということは、住む人に快適で、同時に環境に対して極めて安全でなければならない。
それが全ての原点であり、その視点から断熱材も選ばなければならない。今はそういう時代である。

それでは断熱材を選ぶのはどうしたらよいのか。
断熱材であるから熱を伝えにくい材料を選ぶ訳であるが、厚さのことを考えず熱伝導率の値が小さいということだけで選んでも快適な家は出来ない(但し、厚さが決められてしまっていて、薄い物しか使えない場合は熱伝導率で選ぶしかないが、今時、薄い物しか入らないなどという設計の仕方が間違っている)。
熱を出来るだけ通さないためには、厚さの方を重視する必要がある。
断熱を考える上で熱伝導率は一つの指標でしかない。
家を断熱するということは、家全体から逃げる熱をいかに少なくするかということであり、いくら熱伝導率の数字が良くても、トータルで逃げる熱量が余り減らなければ何の意味もなくなってしまう。
熱伝導率が多少落ちても、厚さで稼げば良いのだが、それに加えて壁、屋根、床など生活空間を構成する面としての性能を考えることも至って需要である。
つまり断熱材を選ぶ基準は断熱のことだけ考えればよい訳ではないということである。
断熱材は熱ばかりでなく「湿気」や「音」のことも、「熱容量」のことも考える必要がある。

・・・・次回に続く・・・・

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