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前回、前々回とセルロースファイバー断熱材について書いた。
現時点で、総合的に見るとセルロースファイバーは最も優れた壁内充填材と言えると思う。笹
勿論、ある狭い範囲の性能に限れば他の選択肢もある。例えば、決められた厚さの中で、出来る限り熱を逃がしたくないというのであればウレタンを現場発泡した方が良い結果に成る。しかし、いずれにしても住む人に取って健康的で快適な住まいである為の選択でなければならない。
また、断熱材は一生の間払い続けなければならないランニングコストを決めてしまう最も大きな要素の一つでもある。
断熱材は未だに価格で選ぶという風潮もあるが、一生の間のランニングコストに影響を及ぼすので、少しのことをケチルなんてしない方がよい。
ランニングコストというのは、老齢になりローンがやっと終わっても死ぬまで払い続けるものである。
今の新築される住まいを見ていると、そんな重要な事であるにも関わらず、本当にそういうことまで含めて配慮して気遣っているのか疑問に思うことも多い。
断熱材に比べれば取るに足らない目先の目立つ物に予算を割き、金が足らないからと言って断熱材をケチるなど、絶対してはならないことだと思う。
まあ、金を払う施主がそう言うのであればどうしようもないが・・・・しかし、もうそろそろ、もう少し未来を見つめての予算の割り振りの仕方を提案しても良いのではないだろうか。ジェットエンジン
現在の日本社会を支えているエネルギーのほとんどは、化石燃料を燃やして作り出している物である(原子力も地中から掘り出したウランを使っている、という意味では同じだろう)。
地球という有限の入れ物から取り出している化石燃料は有限に決まっているし、それを燃やし続ければ早晩無くなってしまうのは、幼稚園生でも解る当たり前の論理である。
新たに生産される物ではないのだから当然減るだけである。そんなメカニズムぐらいもそろそろ理解し、その対応するためのビジョンぐらいは模索すべきだろう。
CO2温暖化の問題も有るから、化石燃料は無くならないとしても、早晩、その使用が制限されることは、これも誰が考えても当たり前のことである。
冷蔵庫の中に蓄えておいたアイスを買い足しておかないでどんどん食べてしまえば、直ぐに無くなってしまうことぐらいは遊びに来る孫でも知っている。
これは地球上で化石燃料を掘り起こして使っているの全く同じ原理である。そういう事が少しは考えられるなら、先ずは、なるべく化石燃料を使わない様にしようということにすべきであるだろう。こういう感覚は、本来、全く普通の人間の、普通の感覚なのではあるまいか。
そんな化石燃料の使用量を左右するにもかわらず、人生最大の出費である住まいを建てるに当たって、使う断熱材が国の規格を守っているからそれで良いじゃないかということで、本当に良いのだろうか。飛行機
今、建てる家は30年後も使うのである。それに備える設計は30年後ではなく、今しなければならないのだ。
そんな訳だから、もし新築を検討しているのであれば、その家の条件として「ランニングコスト」を指定してみたらどうだろうか。
例えば、オール電化であるなら電気代として月最大5000円、つまり年間の電気代を60000円以下になる家にしてくれと言うことである。
断熱材は次世代基準だから大丈夫と言うことではなく、具体的にどんな生活の人生が送れるかということを新築の条件として盛り込むのである。
但し、本当はランニングコストではなく、CO2の排出量でなければならない。
何故なら、オール電化の電気代というのは普遍的な数字ではなく、現在の社会の中で色々な都合で施策として作られた数字に過ぎないからだ。
国や電力会社の政策転換や化石燃料の高騰で何時どう変わるか解らない数字だからである。
特に今は太陽電池で発電した電気を高額で買い取るシステムなどは、未来に対しての明確なビジョンを未だに作れないで居るこの国のチャランポランさを考えれば、全く当てに出来るものではない(この国に限っては全てのエネルギーを自前により賄うと言う明確なビジョンを作るべきだと思う)。
にもかかわらず、大きな太陽電池を載せて、今の高い買い取り価格で計算して、ランニングコストがゼロである等と言うのは、まさに詐欺まがいとも言えないだろうか。クロッカス
新築した家で生活するのは太陽電池の電気を高価で買い取る間だけの話ではないことなど百も承知であるはずだ。
勿論ガス代にしても同じであるり、何時価格が変わるか解らない。
それではCO2なら、どれくらいの排出量にすべきなのだろうか。
勿論本来はゼロとすべきである。
もしそれが可能なら、ランニングコストは基本的には一生の間ゼロ円だからである。
そうは言ってもCO2をゼロにするには莫大な努力が必要だし、時間が掛かるだろうが、時代は確実にゼロの方向に向かっていることは確かだ。
いずれにしても、ローンが終わってもランニングコストは死ぬまで掛かるお金である。
家を建てる時、それをいかに少なくしておくかに予算配分を十分にすべきであろう。
ペイすべきかしないかと言う言葉は好きではないが、十分ペイするのではなかろうか。少なくとも、うん百万円のシステムキッチンなど見てくれはともかく、ペイなどするはずがないのだ。

最後に現在の次世代省エネ基準には大きな不備がある。
地域により熱損失係数の決まりはあるが、肝心の総量規制はないからだ。
熱損失係数というのは、ある温度差の時、家全体から逃げる熱量を延べ床面積と温度差で割ったものである。夕富士
その為、同じ熱損失係数だからといっても大きな建物に成ればそれに比例して消費エネルギーも増えることになる。つまり同じ一軒で、同じ人数の人が生活していても、温熱環境を同じにする為には面積に比例して発生熱量を増やしてやらなければならないことになる。つまり、お金持ちで大きな家に住んでいる人はCO2を沢山出しても良いんだ、という至って不公平な基準に過ぎないのだ。
勿論、未だに次世代基準も理解できないで居る人達も多くいる。そんな中で、その先まで考えて家を造ろうと言っても無理かも知れないが、新築を望む人がもっと勉強し、相変わらずの目先の願望などに止まらず、未来を見据えたきちんとした仕様の要求を出すことが必要であると思う。そういう事が、この国の建築界全体のレベルを引き上げることになるのだと思う。
太陽電池を載せるだけでランニングコストがゼロに成る、なんて言うことに欺されないように、もう、そろそろそんなことぐらいは見抜ける知識と知恵ぐらいは持ちたいものである。



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