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夕焼け雲2

しかし、ここまで社会システムが巨大化してしまうと、未来を見ずに現状を維持したい力も巨大である。
核分裂熱発電所が無ければこの国の経済は成り立たないし、二酸化炭素の発生も抑えられないという声が、特に産業界に大きい。
本当にそうなんだろうか。
確かに目先の利益だけを考えている人に取ればそう感じるのも仕方ないかも知れない。
しかし、この国が世界の中でエネルギー対策を根本から見直さねばならないという状況に於かれていることは、マイナスなどではなく、最大のチャンスを手に入れたと捉えるべきではなかろうか。
これだけの被害者が出たのだから、せめてそれを生かそうという考え方が無ければ、この国の国民は救われない。
66年前の敗戦の時の状況を思えば、エネルギーを根本から見直さねばならない今の状況など、天国にいる楽さに等しいのではないだろうか。
核分裂熱発電をやめ、太陽エネルギー社会を目指そうと決めても、既存のエネルギーが社会から無くなるわけではない。
核分裂熱発電所が全て止まった所で電気が全て無くなるわけではない。
少なくても70%(現実には核分裂熱発電の占める割合は10~20%だろう)ぐらいはそのまんまである。
その他、社会の全てのシステムは健在なばかりか、むしろ健全な生活が営まれるのはないだろうか。
そういうい恵まれた中でエネルギーを太陽エネルギーに全力で転換しようというわけである。
基本的なインフラは十分備わっている中での非常に恵まれたエネルギー変換である。
そして、一旦決めれば多くの予算が集中され、常に既存のエネルギー70%に太陽エネルギー分が付加されて行くのである。
変動するとか安定しないなどということは、現実に殆ど関係ないことだ。
その上、付加された太陽エネルギー分は、少なくとも化石エネルギーを輸入しなくて済むことに成る。
プラスの現象しか起こらない。
もし、石油や天然ガスが切羽詰まってから転換するのであればそんなわけには行かないだろう。
いずれやらなけばならないのであるのなら、早ければ早いほど条件は良いのであり、有利であることは今までの歴史が生み出した社会の鉄則である。
それなのに、未だに本当に有識者なのかどうか解らない有識者とマスコミから言われている人達は、殆ど全員が核分裂熱発電所は直ぐには無くすことは日本社会にとって不利になると言っている。
また、太陽エネルギーは、まだ1%弱しかなく、全く頼りにならないと訳の分からないことを真顔で言っている。
誰が考えたって予算も付けず、力も入れていないのだから当たり前なことである。この場に及んで今更ぬけぬけと良くそんなことを言えるもんだと思う。
もし、核分裂熱発電所と同じだけの予算を投入し、力を入れてきたなら、誰も太陽エネルギーが頼りにならないなんて言わないだろう。
有る番組で、某国立大学の関係者が「サンシャイン計画で実験した太陽エネルギーの全ての技術は失敗だった」というようなことを真顔で語っていた。
サンシャイン計画というのは核分裂熱発電を主流にする為の単なる当て付けのセレモニーであったに過ぎないのだから、当然の結果である。
技術というのは誰でも知っている通り、時間を掛けて、何回も改良して初めて実用化する物である。
実験に大した予算も付けず短時間で結論を出したのは、核分裂熱発電が有利だという事を印象づける為だったに過ぎないだろう。
それを今更サンシャイン計画が失敗だったなどとわざとらしく持ち出すのは考えられないことである。
単なる核分裂熱発電村の一員の発言に過ぎないので過剰に反応する必要もないが、こういう事が放映されると影響も大きいので気を付けねばならない。
国民は、まんまと役所と核分裂熱発電産業界とに計画通りやられたのであると思う。

次回に続く

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