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「これが結論! 日本人と原発」竹田恒泰著 小学館101新書 を読んだ。
竹田氏は旧皇族・竹田家に生まれ、明治天皇の玄孫に当たるという希な作家である。
「日本人なら原発はやめられる」という副題に惹かれて、ろくに内容を見ずに買って読んでみた。
結論は「ガスタービン・コンバインサイクル」という優れた火力発電所に置き換えれば、原発など必要ないどころか、二酸化炭素の排出量も減らすことが出来る、ということである。
現在、原発を全て止めても電力が不足することはあり得ないということも、数字を使って説明が成されている。
それは、原発を建てる度に、それらがまとまって停止しても、電力不足を生じさせないために、バックアップ電源として火力発電所を建て続けた結果なのであるという。それは取りも直さず、原発が不安定な発電システムだからである。
その証拠に、2007年の新潟県中越沖地震の時、柏崎刈羽原発7基が緊急停止したが、東京では停電が起きなかった。
それを可能にしたのは、バックアップ用の火力発電所が瞬時に立ち上がったからである。
原発と火力の全てをコンバインサイクル発電に置き換えると、従来と同量の化石燃料で、その全てを賄うことが出来る上、コンバインサイクル発電の高効率化で、原発の全廃はむしろ二酸化炭素の排出を削減することが出来るそうである。
原発推進派は、原発は二酸化炭素を出さない温暖化の切り札と言っているが、ウラン採掘の過程、その後の輸送や精製の過程などなどで大量の二酸化炭素を排出しているとも指摘している。
また、原発推進派は自然エネルギーの問題点を執拗に指摘し、原発の安定性などを訴えるが、そもそも、原発を廃止するだけなら、自然エネルギーを持ち出す必要もないとも言っている。
予算の面で言うと、原発4基分、総工費8000億円でコンバインサイクルを設置すれば、原発の総電力量の全てを賄うことが出来るし、何よりもコンバインドサイクルの大きなメリットは、都市の港湾は勿論、駅前にでも設置することが出来ることである。
それも、やろうと思えば5年ぐらいで全原発分の発電設備を作れる可能性があるらしい。
そうすれば大規模な送電設備も必要ないし、送電ロスもほとんど無くなるなど、かなり具体的に書かれていて面白い。
但し、コンバインサイクル発電はいくら効率がよいとは言え、天然ガスを用いる火力発電であるには変わらず、長い時間で見るとやはり過渡的なインフラシステムと言える。
天然ガスが永久にある訳ではなく、いずれ枯渇すると成ると、やはり最後は太陽エネルギーの時代に成らざるを得ない。
この本はそのことについては述べていない。
飽くまでも、現在直ぐにでも原発の無い社会は可能だし、原発でない方がより良い社会が構築できることが書かれている。
また、日本人が大切にしてきたこと、これまで築いてきた歴史、伝統、そして、日本人らしさ、日本人の精神を思えば、原発は日本にふさわしくないと強く考える、とも述べ、原発は日本の国柄に合わず、保守の思想にそぐわないだけでなく、国民を愚弄し、大自然を冒涜し、皇統を脅かし、皇恩を踏みにじり、皇室を蔑ろにするものだと私は思う、とも言っている。
旧皇族であるための捉え方なのだろう。
超地震大国ということだけで原発は全くそぐわないと考えていたが、少なくとも、今までこういう視点で原発を考えた事は無かった。
しかし、原発の無い社会を作るための具体策の一つとして、当面コンバインサイクル発電に変えて行く事はかなり可能性があるように感じた。
また、天然ガスを太陽エネルギーにより作り出した水素ガスやバイオガスに変えて行けば、自然に太陽エネルギー社会に移行する事が出来るのではないだろうか。
この本を読んで、原発の全廃は全く可能である確信が更に深められた。
であれば、未来の日本のために、先ずは、原発の全面廃止宣言をし、次に、発送電を分離し、発電の自由競争を促し、そうしながら太陽エネルギー立国を目指すプログラムを作るべきである。
そして具体的には、原発以外の全発電システムの効率化に今すぐ取りかかるべきである。
また、竹田氏は原発に保守、革新は関係ないと述べている。
原発を止めた後の具体策の参考の一つになると思う。
一読をお勧めしたい。

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izena社長 前田誠一

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